POROROCA調査が示す、ブランド認知に影響を与える要因とは

ブランド認知を高める鍵は視覚的要素

ブランディングエージェンシーのPOROROCAは、都心で働く20〜50代の男女を対象に、ブランド認識に影響を与える要因を分析するための調査を実施しました。この調査は、ブランドイメージがどの程度関心を引き起こすのかを探究することを目的としています。調査結果では、ブランド認知における視覚的要素の重要性が鮮明となりました。

調査結果の概要

この調査では、約1,200人のモニターを対象に、8つの異なる要因が関心を喚起する影響度を評価してもらいました。その結果、最も影響が高いとされたのは「商品・サービスの内容や品質」で、65.3%がこの要因を評価しました。この後に続く「商品・サービスの印象」が59.3%、そして「商品・サービスのデザイン」が57.2%と続きます。

興味深いことに、視覚に訴える要素である印象やデザインが高い評価を受ける一方で、企業の社会的な取り組みや商品・サービスのコンセプトに対する関心は相対的に低いことが確認されました。

ユーザーの情報処理方法

調査対象者が顧客としての関心を持つ過程で、視覚的な情報が中心的な役割を果たしていることがわかります。対象者が「印象」や「デザイン」などの感情的要素により、大きな影響を受けていることから、企業やブランドはそのビジュアルのインパクトを最大限に活用すべきです。

一方で、企業の取り組みや商品に込めたストーリーは、消費者の購入決定にはあまり寄与していないようです。このことは、顧客が何らかの興味を持つ際に、直感や感情が重視されるプロセスであることを示しています。

ブランド戦略への示唆

調査から明らかになった点は、関心を呼び起こすための重要な手段は視覚的要素や他者からの口コミであることです。これにより、企業にとっては商品やサービスの最初の段階での関心を掴むために、ビジュアルの力を強調しなければならないことが示唆されます。

POROROCAのブランディング手法

POROROCAはクライアントのブランドを育てるため、パートナーシップ型のアプローチを採用しています。あらゆる業界で通用するブランディング手法を用いて、クライアントの特性を見極め、その価値を最大化させることを目指しています。この過程では、デザインだけでなく、ブランド戦略の設計と実行、さらには効果測定に至るまでトータルにサポートし、長期的な成果を生み出します。

その一環として、独自に開発した「ブランディングデザインクオリティー（BDQ）®」を評価基準としており、ブランドの認知度や差別化の課題を解決するための指針を提供しています。