新たな計測の扉を開く『PCMシリーズ』の魅力
新栄電子計測器株式会社(以下、同社)は、微小なリーク電流や消費電流を多チャンネルで同時に計測できる新しい装置『PCMシリーズ』を発表しました。この革新的な装置は、既に市場で高い評価を受けている『PCM-200』をベースにしており、さらに柔軟なチャネル選択肢を提供しています。これにより、25chから最大300chまでの多彩な構成が可能となり、さまざまな検査ニーズに対応することができます。
開発の背景
電子部品の高集積化・低消費電力化が急速に進んでいる今日、その評価には微小なリーク電流や消費電流を短時間で、かつ正確に計測することが求められています。このニーズに応える形で、同社は多チャネル同時計測技術を活用し、既に市場に投入した『PCM-200』の成功を受け、さらなるバリエーションを持つ『PCMシリーズ』の開発に至りました。これにより、様々な規模の検査において効率化を実現し、検査タクトの大幅短縮やシステムの簡素化を図ります。
製品詳細
『PCMシリーズ』は、単独で動作する各チャネルのおかげでリレー切替を必要とせず、同時に計測が行える点が大きな特長です。これにより従来の方式と比較して、顕著な時間短縮が実現され、検査のスループットが大幅に向上します。
この装置は、測定範囲が0.00nAから999.99nA、分解能も0.01nAという高感度な設計になっており、微小電流を安定的に計測できる点も魅力です。さらに、DC印加電圧の出力機能も搭載されているため、電圧印加から電流測定までを一台で行うことができます。
特に注目すべきは、25chから始まり最大300chまでのオプションです。検査対象やシステム規模に応じてチャネルを選べるため、小規模な評価から大規模な工場での量産検査まで幅広く対応可能です。導入後すぐに使用できる自動計測アプリケーションが標準で添付されており、ユーザーはスムーズに運用を開始することができます。
特徴と利点
- - 多チャネル同時計測: 各チャネルが独立して動作するため、リレー切替なしでの計測が可能です。これにより、信号の安定性を保ちながら、検査タクトの短縮を実現しています。
- - 拡張性のあるチャネル設定: ラインアップには25chから300chまでがあり、さらにカスタマイズの相談も可能です。業務の拡張性を考慮した設計となっています。
- - 高精度計測: 高い分解能と測定精度で、微小電流を正確に評価できます。これにより、精密なクリティカルデバイスの検査が実現できます。
- - 導入の容易さ: 自動計測アプリケーションを搭載し、評価や検査工程の自動化をサポートします。
- - カスタマイザビリティ: ユーザーの要望に応じたチャネル数の調整や機能の追加が可能です。
主な仕様
- - 電流測定範囲: 0.00nA ~ 999.99 nA
- - 電圧出力: 10.0V ~ 60.0V
- - サンプリング速度: 250ms / 500ms / 1000msの3段階
まとめ
新栄電子計測器の『PCMシリーズ』は、柔軟なチャネル選択肢と高精度な計測能力を兼ね備えており、ますます高度化する電子部品市場において欠かせない装置となるでしょう。高いコストパフォーマンスを持ちながら、複雑な検査ニーズにも柔軟に応えるこの製品は、これからの工場の現場で幅広く使用されることが期待されます。
お問い合わせ
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PCMシリーズについて