特別紙面が目指す未来
2021年10月にスタートした産経新聞社の「フェムケアプロジェクト」は、女性の心と体のケアを考慮した媒体横断型の取り組みです。このプロジェクトでは、「多様な人々が生きやすい社会」の実現を目指し、情報提供やイベント実施を通じて理解と共感を広めることを目指しています。
特別ラッピング紙面のデザイン
2023年3月8日、国際女性デーに合わせて発表された特別紙面は、東京本社版の朝刊に掲載され、外側を包み込むラッピング仕様が特徴です。内容は4ページにわたり、見開き表面には「ミモザ」をテーマにしたデザインが施され、普段の青色から黄色に変わった題字が目を引きます。
そのデザインの中には、「違いだらけのこの世界で、どうしたらみんながここちよく生きられるだろう」というキャッチコピーと共に、多様な年齢や性別、アイデンティティを持つ人々が描かれています。実際に描かれている人々の一部は顔が隠れ、実際に見える世界とは違った景色を暗示します。
正反対の視点の転換
特別紙面を裏返すと、視点は180度変わり、同じ景色が全く別のストーリーを語り出します。人々が集まり、花火を見るという共通の理由で共感し合っていることが浮かび上がります。年齢や性別が異なる中でも、周囲の人々への配慮が見られ、子どもにはフェンスが設置され、年配の夫婦には椅子が用意され、さらに車椅子の人へはスロープが整備されている姿は、共に生きる社会を実現するための行動を象徴しています。
コミュニケーションの大切さ
特別紙面は国際女性デーの重要性を冒頭から強調し、周囲の人々との会話や理解を基にした行動の大切さを訴えます。誰もが自分の立場や背景を理解した上で、他者と共に行動することが「女性だけでなく、すべての人にとって生きやすい社会」の実現へとつながると信じています。
このキャンペーンに賛同した企業も多く、あいおいニッセイ同和損保、サイボウズ、東京ガス、ファンケル、富士紡ホールディングス、明治安田生命保険、そしてRidgelinezなどが名を連ねています。
「フェムケアプロジェクト」の今後
今後もフェムケアプロジェクトは、フェムテックや女性の心と体のケアに関する情報を発信し、社会全体での理解を深める活動を続けます〜家庭や職場、学校など、さまざまな場面で誰もが当事者として語り合い、理解し合い、寄り添うことのできる社会を目指しています。
詳細な情報は【公式サイト】(https://www.sankei.com/special/femcareproject/)をご覧ください。