株式会社No.1が東北進出を目指しS.I.Tを完全子会社化

株式会社No.1、S.I.Tを完全子会社に

2024年10月11日、株式会社No.1（東京都千代田区）は株式会社S.I.T（岩手県北上市）との株式譲渡契約を締結し、100%の株式を取得して完全子会社化したことを発表しました。この動きは、No.1が未開拓だった東北エリアに進出し、地域経済のさらなる発展を支援することを目的としています。

企業の特色と子会社化の背景

株式会社No.1は1989年に設立され、情報セキュリティ機器やOA関連機器の販売及び経営支援サービス「No.1ビジネスサポート」を提供しており、全国規模での営業拠点を展開しています。一方、S.I.Tは2009年に設立され、法人向けに通信機器販売や設備工事を幅広く手がけており、その顧客層は医療法人から一般企業にいます。

S.I.Tを子会社化することにより、No.1は東北エリアへの拠点を設け、周辺地域への進出の足がかりを得ることになります。北上市は半導体や自動車、機械、食品など多様な業種が集積しており、「北上市産業ビジョン」に基づき、さらに多くの関連企業が進出する見込みです。このビジョンの中で、デジタル技術の活用が不可欠とされており、No.1としてもその発展に寄与する意向です。

将来の戦略

今後、No.1はS.I.Tの安定した顧客基盤を活用し、OA関連機器の販売に加えて、アレクソン製の情報セキュリティ機器や経営支援サービスを新たに展開していく方針を持っています。S.I.Tの製品ラインはNo.1の既存品目と近いものが多く、新たな販売手法を必要とせず、既存顧客への販売チャンスも大いに期待されています。

No.1は、地域の発展とともに自身の業務を拡大することで、地域経済に貢献することを目指しており、S.I.Tの取り組みを通じてその実現を図っていくでしょう。今後の動向に注目が集まります。