フォーチュン500 CEO SNS利用
2017-06-08 13:52:59
フォーチュン500 CEOのソーシャルメディア利用状況に見えた課題と可能性
フォーチュン500 CEOのソーシャルメディア利用状況
最近、DomoとCEO.comが発表した『2016 Social CEO Report』において、フォーチュン500のCEOたちのソーシャルメディア利用に関する興味深い調査結果が明らかになりました。調査は2016年に行われ、CEOたちのソーシャルメディア活用が増加しているものの、その伸びは鈍くなっていることが分かりました。この傾向は、CEOの多忙さやSNSのROI(投資対効果)が見えにくいことから来ているのかもしれません。
調査の背景と結果
今回の調査では、調査対象となったフォーチュン500企業のCEOのうち、実際にソーシャルメディアを利用しているのは40%に留まりました。2016年の調査結果は、過去5年間の増加傾向の中で特に変化が少なかったことが特徴です。特に、75人のCEOが役職交代を果たしたにもかかわらず、ソーシャルメディアの利用状況に大きな変化は見られませんでした。
Domoの創業者であるジャシュ・ジェイムズは、ソーシャルメディアは企業にとって重要なコミュニケーション手段だとし、CEOたちにSNSの活用を勧めています。彼は、ビジネスリーダーが一般の声に耳を傾け、顧客と積極的に関わることの重要性を指摘しました。
利用されているSNSの現状
調査の結果、フォーチュン500のCEOの中で、主要な6つのソーシャルメディア(Twitter、Facebook、Google+、Instagram、LinkedIn、YouTube)を利用している人は増加していますが、それでも40%と比較的低い数字に留まっています。特にLinkedInは、引き続き多くのCEOにとって重要なツールとして利用されており、35%が使用していると報告されています。その一方で、CEOたちの中でFacebookの利用者は減少し、SNS全体でのアクティブな利用は依然として少数派です。
各CEOのSNS利用度
具体的に見ると、Twitterが最も使われているという結果が出ています。36人のCEOがTwitterアカウントを持ち、そのうちの70%が定期的に利用しているという結果になりました。また、Expediaのダラ・コスロシャヒ氏は、複数のSNSを活用している数少ないCEOの一人です。逆に、InstagramやGoogle+はあまり利用されておらず、依然として利用者数は少ない状態が続いています。
新たな動画チャンネルの台頭
2016年に新たに登場した動画チャンネルも注目されています。YouTubeに加え、Facebook Live、LinkedIn Influencerの動画やTwitterのPeriscopeが新しい選択肢として現れましたが、これらのプラットフォームをフォーチュン500のCEOが積極的に活用しているわけではありません。動画コンテンツはマーケティング戦略においてますます重要なエレメントとなっているものの、CEOたちの認識は高くないようです。
まとめ
フォーチュン500のCEOによるソーシャルメディア利用の状況は、依然として多くの課題を抱えながらも、徐々に改善の兆しが見えています。一般社会とのコミュニケーションを強化するためには、さらに積極的なアプローチが求められるでしょう。特に、SNSはブランディングだけでなく、顧客との信頼関係構築においても重要な役割を果たすため、ビジネスリーダーとしての新しい挑戦が必要です。今後のデジタル社会において、彼らがどのようにSNSを活用していくかが注目されます。
会社情報
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ドーモ株式会社
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