肥満と一口の関係
2025-08-07 13:29:23

肥満防止に向けた新しいアプローチ、一口の大きさが鍵を握る

肥満防止に向けた新しいアプローチ、一口の大きさが鍵を握る



最近の調査によって、食事の一口の大きさが肥満に与える影響が明らかになりました。この研究は、タカラベルモント株式会社と大阪大学大学院の研究チームによる共同研究に基づいています。食事の速さと肥満の関係性が注目される中、単に速食いをすることが肥満につながるのではなく、大きな一口がその原因である可能性が示唆されたのです。

研究の背景



世界的に肥満が増加している中で、日本も例外ではありません。厚生労働省の発表によれば、2022年時点で日本の20歳以上の肥満率は男性31.7%、女性21.0%に達しており、生活習慣病の主要な要因が肥満であるとされています。このような背景から、肥満と咀嚼の関係性については多くの研究が行われてきました。

しかし、これまで速食いの定義や測定方法が確立されていなかったため、食事指導も十分に実施されていませんでした。

研究内容



今回の研究では、202名の健常成人を対象に、食事の速さや食習慣、咀嚼に関するデータを収集しました。まず、参加者には質問票を使用して、最近の食習慣や食べる速さを自己申告してもらいました。次に、体重やBMI、内臓脂肪レベルを測定した後、サンドイッチとおにぎりを食べるときの咬筋の活動も記録しました。

これによって、咀嚼回数や咀嚼時間、何口で食べたかという情報をもとに、肥満との関連性を統計的に分析しました。これにより、咀嚼回数や口数が肥満や内臓脂肪レベルと関連していることが確認されました。

研究結果



研究の結果、特に注目すべき点は、総口数がBMI25以上の肥満群と25未満の標準群の間で有意な関連があったことです。この結果から、一口の大きさが肥満のリスクに大きく影響を与えることが明らかになりました。大きな一口で食べることが速食いにつながり、それが肥満をもたらす可能性が示されたのです。

今後の展望



今後、研究チームは一口当たりの食事量をコントロールする方法や、一口の大きさを小さくするための食事指導を検討することを期待しています。これにより、肥満の予防や改善に寄与する新たなアプローチが生まれるかもしれません。

まとめ



タカラベルモントと大阪大学の研究によって明らかになった「肥満と一口の大きさの関係」。食事の方法を見直すことが、我々の健康にどれほど大きな影響を与えるかを再考させられる結果となりました。肥満が世界的な問題となる中、今後もこの研究から目が離せません。


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会社情報

会社名
タカラベルモント株式会社
住所
大阪府大阪市中央区東心斎橋2-1-1
電話番号
06-6211-2831

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