環境への思いやりを示す「湘南国際マラソン」の挑戦と魅力
今週末、12月7日(日)に開催される第20回湘南国際マラソンでは、約26,000人のランナーが環境に優しい「マイカップ・マイボトル」を手に、湘南の美しい海沿いを駆け抜けます。この大会は、2022年に“ゴミを出さない大会”として新たなスタートを切り、昨年にはその取り組みによって、従来の給水ポイントで出されていたごみが大幅に減少しました。具体的には、392,000kgから2,811kgと見事に減少。この取り組みは、選手一人ひとりの意識変革がもたらしたものであり、サステイナビリティに対する新たな形を示しています。
湘南で始まったこの挑戦は全国へ広がり、「札幌マラソン」や「富山マラソン」でも類似の取り組みが導入されるようになりました。特に、湘南国際マラソンで採用されている「クリーンスタートプラン」は、スタート前の廃棄物を減らすことを目指したもの。こうした環境への配慮が、スポーツイベントのあり方を具体的に変えていく過程は、見る者に感動を与えます。
参加者の温かい思い
また、本大会では「地球環境活動」を支援するためのチャリティが行われ、7,608名の参加者から総額3,692,000円の寄付が集まりました。この寄付金は2025年末に環境保全活動を行う3つの団体に届けられ、海や山、未来の子供たちを守るために使われる予定です。チャリティ募金から得られた資金を元に購入した海岸清掃用車両の贈呈式も行われ、走ることから生まれる地域貢献の力を実感させるものとなりました。
イベントの魅力と楽しいブース
大会当日は、大磯ロングビーチが賑わい、ランナーや観客が湘南の雰囲気を存分に楽しめるブースが設けられます。「THE NORTH FACE」ブースでは限定商品の数々が並び、同時にオーシャンビューを楽しみながら「THE NORTH FACE CAFE」でリラックスすることができます。地元の名産品を集めたブースも登場し、湘南の特産品に触れる貴重な機会を提供します。さらに、飲食エリアには地元名物のさつま揚げや多様な料理が揃い、ランナーのエネルギー補給に役立ちます。これら全ての体験は、走りながら湘南の魅力を感じられるものです。
環境に優しい運営
大会では、環境への取り組みも進んでいます。「THE NORTH FACE CAFE」ではリユース可能なMeglooカップを使用し、飲食ブースでは植物由来のバガス容器が取り入れられています。これによって、使い捨てから持続可能な形への転換が図られ、参加者一人ひとりの小さな選択が未来を守る力となるのです。
ランナーたちの想い
大会アンバサダーであるウルトラランナーみゃこさんからの応援メッセージも届いています。「みんなが気持ちよく走れる大会になってほしいです」との言葉が、参加者の士気を高めています。
さらに、今年はマラソン大会と並行してカヌーやサップのレース「Shonan Marine Race」も開催され、陸と水のつながりが一体となる特別な瞬間が演出されます。
多くの人が集まり、環境に対する思いを新たにするこの湘南国際マラソン。参加者それぞれの想いが、地域や環境への貢献に繋がっていくことでしょう。どうぞ、湘南でのこの特別な一日をお楽しみください。