高松市での活動報告会:海洋ごみ問題への挑戦
2025年6月4日、香川県高松市にある讃岐おもちゃ美術館にて、NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル(以下、クリアン)による活動報告会が開催されました。このイベントは、ただの報告会ではなく、海洋ごみ問題に対する継続的な取り組みや多様な関係者との共創の場として重要な役割を果たしています。
活動報告会の目的と意義
クリアンは「Clean(清らかな)Ocean(海)Ensemble(共に)」を理念に、海洋ごみ問題の解決を目指しています。この日は、陸から河川を経由して海に流出する海洋ごみの約80%に対処するための「kawasemi 001」という河川ごみ回収プロジェクトに焦点を当て、その進捗と成果が報告されました。
参加者には一般市民や学生、企業経営者など多様な層が集まり、活発な意見交換が行われました。その中で、回収装置による効率的なごみ回収の成果や、市民の寄付やボランティア参加の可能性について盛り上がりを見せました。特に、参加者が「この活動を続けていけば、今よりごみの少ない未来が作れるかもしれない」という希望を持ったことが印象的でした。
実績と反響
高松市では、無人回収装置「kawasemi 001」の実証実験が進行しており、第1回の実験ではわずか5時間で約1.8kgのごみを回収。その後の第2回実験では、5日間の常設設置で総回収量19.55kgを確保し、河川ごみの事前回収の有効性が証明されました。これにより、クリアンの継続的な挑戦が具体的な成果へと繋がったことが明らかになりました。
イベントでは、回収されたごみの分別やデータ公開が行われ、参加者は実際に問題の現状と対策を「見て、触れる」ことで理解を深めることができました。また、セッション中には、代表理事やプロジェクトリーダーから直接報告を受けることで、双方向の対話も生まれました。
地域連携と未来への展望
クリアンは高松市での四国電力株式会社との協賛、香川大学との共同研究など、地域社会との連携を進めています。これにより、地域から高い評価を得ると共に、さらなる協力の場を醸成しています。報告会の成功は、この取り組みをさらに深化させるものとなりました。
今回の報告会を開催するにあたり、讃岐おもちゃ美術館や真屋商店の協力が大変助けとなりました。この場を借りて感謝の意を示したいと思います。クリアンは、今後も回収したごみの再資源化や、多地域への活動拡大を通じて、海洋ごみゼロの社会を目指していく所存です。
支援・参加の呼びかけ
新たな挑戦を進めるため、多くの仲間を募集中です。寄付や協賛、またボランティアの参加を通じて、共に海洋ごみ問題に立ち向かうことができます。皆さまの力が必要です。
詳しい支援方法については、公式サイトをご覧ください。
- 名称:NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル
- 住所:香川県小豆郡小豆島町坂手甲986番地
- 設立年:2020年12月
- 代表理事:江川 裕基、田中秀典
- 主な活動国:日本、モザンビーク、ベトナム
- 公式サイト:
クリアンサイト
クリアンは、共に未来を変えたいという仲間を求めています。あなたの参加をお待ちしています。