アジア学院入学式
2023-04-15 08:57:48

アジア学院が開く新たな農村リーダー育成の扉、50周年を迎える入学式

アジア学院が迎える新たな仲間たち



栃木県那須塩原市に位置するアジア学院では、自国の農村の発展に寄与するために学ぶ開発途上国のリーダーたちが、新たな学びの扉を開けました。2023年4月15日、ここで行われる第51回入学式に、14カ国から集まった25名の本科生と3名の研究科生が参加し、特別な日を迎えました。

この学院は、アジアやアフリカなどの地域から、農業指導者、ソーシャルワーカー、教師、牧師といった多様な背景を持つ学生を毎年受け入れています。彼らは、それぞれの国の社会課題に立ち向かうためのスキルと知識を身に付け、9ヶ月間の有機農業やリーダーシップに関する研修を受けることになります。今年は50周年の記念すべき年でもあり、特別な入学式となりました。

コロナ禍が影響を及ぼした昨年度とは異なり、今年は無事に入国が実現した新入生たちが、各自の国の民族衣装を身にまとい、初めての日本での生活への期待感を表現しました。彼らは日本語で自己紹介を行い、自国の現状や今後の研修への意気込みを熱く語りました。

来賓のスティーブン・リーパー氏



入学式には、広島平和文化センターの元理事長であるスティーブン・リーパー氏がゲストとして出席され、特別なメッセージを送りました。彼は、国際的な連携やコミュニティの重要性について触れ、新たな一歩を踏み出す学生たちに激励の言葉を贈ったそうです。リーパー氏自身も、国境を越えた交流を大切にしています。

学生たちの門出を祝う入学式は、アジア学院の50周年記念サイトを通じてライブ配信され、遠方からもその瞬間に立ち会える形で行われました。これにより、卒業生や家族、支援者たちもこの特別な瞬間を共有することができました。

アジア学院の役割と存在意義



アジア学院は1973年に設立以来、開発途上国における貧困や飢餓の解決に向けた取り組みを進めてきました。学院に招かれた学生たちは、通常、貧困地域に住む人々であり、渡航費や学費、生活費はすべてアジア学院が負担しています。このような支援を通じて、彼らが学んだ知識やスキルを帰国後に地域で生かすことが期待されています。これにより、草の根的な自立が支援され、持続的な成長が促進されることが目指されています。

アジア学院は非政府組織(NGO)として、一般の人々や団体からの寄付によって運営されています。このような支援は、学院の持続的な活動の礎となっており、今後もより多くの農村リーダーを育成し、地域の課題解決へと貢献していきます。

50周年を迎えたアジア学院に、彼らの目指す未来がどのように展開していくのか、今後も注目が集まります。

会社情報

会社名
学校法人アジア学院
住所
栃木県那須塩原市槻沢442-1
電話番号
0287-36-3111

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