叡啓大学が挑む実社会のリアルな課題解決プロジェクト
叡啓大学(広島市中区)では、2年生を対象にしたプロジェクトベースの学習(PBL)がスタートしました。2026年度の夏クォーターに実施されるこのプログラムでは、学生たちがリアルな企業の課題に取り組み、約2か月間にわたり解決策を探ります。具体的には、3つのクライアントからのテーマを基に、各チームが問題解決に向けたアプローチを模索するという内容です。
プロジェクトの概要
今回の課題解決演習IAは、「プロポージング」「フィールドワーク」「コ―・レビュー」「レポーティング」の4つのステップから成り立っています。最初に、担当教員である川瀬真紀学科長が授業の概要を説明し、学生たちは期待に胸を膨らませます。授業のなかで、学生たちは現地調査や聞き取りを行い、クライアントから提供されたテーマに基づいて課題の原因や本質を探っていきます。そして、最終報告会では、考察をもとに特定した重要な課題を発表します。
クライアントからのテーマ紹介
6月23日には、参加企業からのテーマ紹介が行われました。以下は主なクライアントとそのテーマです。
1.
株式会社サタケ:外国人社員が能力を最大限に発揮できる職場環境を創出するための革新を推進する。サタケは、地方の中小企業における多様性を活かした革新の可能性を探ります。
2.
有限会社S-Produce:コミュニティスペース「コワーキングAxEL」を活かし、多くの大学生が利用しやすい空間づくりを模索。学生と企業が共に新たな視点を見出すことを目指しています。
3.
マツダ株式会社:組織の企業風土をどのように改善し、価値や成果を高めることができるか。そのためには何が必要かを考察します。
これらのテーマは、どれも実社会での具体的な課題を反映したものであり、学生たちにとっては貴重な学びの場となるでしょう。特に、サタケ社のテーマは、外国人社員がなぜ十分に能力を発揮できないのかという根本問題を考えることから始まります。
学生の挑戦と成長
各チームは、授業の初期段階でクライアントに質問し、意見交換を行うことで理解を深めていきます。このコミュニケーションを通じて、新しい視点や問題意識が芽生え、学生たちの柔軟な発想力が育まれることが期待されています。企業側も、大学とのコラボレーションを通じて、新しい価値の創造につながることを願っています。
このプロジェクトは、学生と企業が共に成長し、新たな解決策を導き出す過程であります。叡啓大学は、地域課題に対する意識を高め、実社会における課題解決能力を養うことを目指しています。
最終報告会と成果物
授業の最終段階では、各チームが集めた情報や研究成果をもとに発表を行います。この場は、単に課題解決の結果を示すだけでなく、学生たちがどのように思考し、議論を重ね、実践力を養ったかを示す重要な機会となります。過去の報告会の資料も特設サイトで公開されており、社会を変える実践力の重要性を感じ取ることができます。
このように、叡啓大学の課題解決演習は、学びの意義を深く理解するための絶好の機会です。企業との協力を通じて学生たちは実社会のリアルな課題に直面し、それに対する解決策を自ら提案するプロセスになっています。