千株式会社が開催したユーザー体験勉強会の内容
千株式会社は2025年8月7日、社内勉強会「ユーザー体験は'なぜ?'で動き出す」を実施しました。この勉強会では、顧客の理解を深め、より良いユーザー体験を組織全体で創出することを目的としています。東京本社でのオフライン形式とZoomによるオンライン中継を併用し、約40名の社員が参加しました。
勉強会開催の背景
同社は、写真と食にフォーカスしたサービスを提供する中で、常に保護者や保育現場からの声に耳を傾ける姿勢を持っています。しかし、日常業務の忙しさの中で、ユーザー視点を忘れがちです。そこで、外部からの知見を取り入れることで「そもそもユーザー体験とは何か?」を見つめ直す機会を設けることになりました。
勉強会の概要
- - 日時: 2025年8月7日(木)12:00~13:00
- - 形式: オフライン・オンライン併用(東京本社+Zoom中継)
- - 対象: 千株式会社の社員
- - テーマ: 「ユーザー体験は'なぜ?'で動き出す」
- - ゲスト講師: 宇野雄氏(note株式会社 CDO)
当日の講演内容
セミナーは、宇野氏の「デザインは人々の営みとの接点である」という言葉から始まりました。この言葉は、デザインが単にUIやビジュアルにとどまらず、ビジネスのあらゆる場面で重要な役割を果たすことを示しています。そして「なぜ?」という問いがユーザー体験を動かすと強調され、企業視点ではなくユーザー視点を重視することの重要性が説かれました。
さらに、良い問いを生むための3つの視点や、メタ認知やペルソナ視点といった手法も紹介されました。日常業務の中での問いの変換術も示され、企業の視点をユーザーの視点にシフトすることが、事業成果に結びつくと訴えました。このセミナーでは「良い問いが良い答えをつくる」というテーマに基づき、実務に役立つ多くのヒントが共有されました。
参加者の声
参加者からは、多くの実践的な反響が寄せられました。「正しい問いを導くのではなく、悪い問いを見つけて潰すことが重要だと感じた」「紙に書き出すことで、問いをさらにブラッシュアップする手法が役立った」といった具体的な感想が聞かれました。また、会社の都合ではなくユーザー体験に基づいた対応が求められるとの意見もありました。参加者は、自分一人でできる問いの検証法を試したいと意欲を見せました。
セミナー後は、得られた知見を基に、自社サービスの改善に向けた討論も行われ、社員のモチベーション向上にも繋がりました。次回以降も学びの場を設けたいとの声が上がり、実務に役立つ勉強会への期待が高まっています。
宇野雄氏のプロフィール
宇野雄氏は制作会社やソーシャルゲーム会社を経て、ヤフー株式会社でデザイン部長を歴任。その後クックパッド株式会社のデザイン戦略本部長を務め、2022年にnote株式会社のCDOとなりました。また、東京都デジタルサービスフェローも務め、デザインに関する著書も多数あります。
「はいチーズ!」の紹介
千株式会社が提供する「はいチーズ!」は、保育園や幼稚園と協力しながら、子どもたちの幸せを育むトータルな保育テックサービスです。インターネット写真販売「はいチーズ!フォト」や、運動会や発表会の撮影、保育ICTやアルバム制作動画撮影、給食サービスなど、多岐にわたるサービスを展開しています。未来ある子どもたちの人生をより豊かにするため、心と身体の両方にアプローチしています。
千株式会社の会社概要
- - 代表取締役社長: 千葉伸明
- - 本社所在地: 東京都千代田区紀尾井町1番3号
- - 設立: 2004年10月
- - HP: 千株式会社公式サイト
千株式会社は、今後もユーザー体験向上に向けた取り組みを重ね、社員の成長と企業の発展を目指していくことでしょう。