ロート製薬、国際眼科支援活動で世界の視力改善に貢献
ロート製薬株式会社は、2016年から継続している「国際眼科支援活動」を通じて、世界中の人々に「見える喜び」を届ける取り組みを行っています。今期は取引先10社との協力体制を強化し、2025年1月から4月にかけて売上の一部を白内障治療支援に寄付することを発表しました。これにより、アジアやアフリカの失明リスクを抱える人々の視力回復を支援することを目指しています。
社会貢献を重視したパートナーシップ
この活動では「ソーシャルパートナー」として、ロート製薬の製品を取り扱う小売業者が共に協力します。具体的には、商業製品「Vロートプレミアム」「Vロートコンタクトプレミアム」などの売上から、寄付金が拠出される仕組みです。これまでの寄付総額は約1593万円に達し、多くの企業がこの意義に賛同しています。
世界の白内障問題
白内障は、世界中で最も一般的な失明の原因とされており、特に発展途上国においては貧困や医師不足、手術技術の未熟さが視力を奪う要因となっています。日本では手術技術の進歩により失明率は低下しましたが、世界的な視点で見ると、依然として多くの人々が視力を失っています。ロート製薬は、アジア各国での眼科検診や白内障治療用レンズの無償提供など、多面的な支援を行っています。
支援活動の成果
具体的には、ロート製薬は現地の眼科医の育成や無償診療を行いつつ、白内障手術の実施にも取り組んできました。これまでには、100人以上の患者に対して適切な治療を受けられる機会を提供した実績があります。また、取引先企業と共に活動の輪を広げることで、視力喪失の危機にある人々に救いの手を差し伸べています。
寄付先の多様性
今期の寄付先は、多数の医療機関や団体を通じて、眼科医療機器や治療支援が計画されています。特に白内障に関しては、治療だけでなく技術指導も考慮されたプログラムが展開されています。
OUI Inc.とアジア失明予防の会
ロート製薬が支援を行う団体には、OUI Inc.とNPO法人アジア失明予防の会があります。OUI Inc.は眼科医が立ち上げた企業で、眼科医療へのアクセスが難しい地域に向けたスマホアタッチメント型診断機器を開発し、実情に即した医療提供に尽力しています。また、アジア失明予防の会は、ベトナム等で無償眼科治療や技術指導を提供し、年間数百名の患者に対する治療活動を展開しています。
持続可能な社会貢献活動へ
このように、ロート製薬の国際眼科支援活動は、企業のCSRを超えた新たなビジネスモデルの構築に向けた取り組みです。より多くの人々を救うために、今回の活動が広がり続けることを期待されます。視力回復を望む人々への支援は、今後も長期的に行われ、国際的な協力を促進する重要な役割を果たすでしょう。