十一屋工業がハイフォン市に新たな工場を竣工
日本の鉄鋼・橋梁業界で長い歴史を持つ十一屋工業が、このたびベトナムのハイフォン市に新工場を開設しました。新工場は敷地面積14,660平方メートルを誇り、間もなく生産を始める予定です。この工場の竣工は、ベトナム経済と当地の雇用創出においても重要な意義を持つものと言えるでしょう。
新工場の建設は、大和ハウスベトナムによって行われました。工場施設に加えてオフィス棟も併設され、効率的な運営が期待されています。ハイフォン市は若く活発な技術者が多く、隣接する港湾インフラを活用すれば物流面でも非常に利便性が高い場所です。これにより、現地の労働力をうまく活用し、高い生産性が見込まれています。
十一屋工業は1981年に設立され、当初は鉄骨や橋梁の現場溶接を手掛けていました。その後、1985年に名古屋市に溶接工場を建設し、鋼構造物の部材製作を通じて、高度な溶接技術を持つ技術者を育成してきました。また、2013年からはベトナム人実習生の受け入れを開始し、多くの技術者が日本での実習を経て新工場での生産に携わることになります。
新工場で働くベトナム人技術者の中には、日本での技術実習を受けた約30名のスタッフがいます。彼らの存在は、現地の労働市場に大きな影響を与えるだけでなく、日本とベトナムの技術交流の架け橋にもなるでしょう。この取り組みは、両国間の友好関係を更に深める要因にもなりそうです。
新工場の所在地は、DEEP C工業団地内のLand Plot CN4.4Iにあり、ここは1997年にベルギーの港湾開発会社とハイフォン市の合弁によって設立されたエリアです。この工業団地は、2015年に敷地面積を3,400ヘクタールに拡大し、名称もDEEP C工業団地に改名されました。ここには現在、14社の日本企業が進出しており、経済区としての魅力を高めています。
新工場の基本情報は以下の通りです:
- - 名称:Jyuichiya Vietnam Co. Ltd.
- - 所在地:Land Plot CN4.4I, DEEP C Industrial Zone, Dong Hai 2 Ward, Hai An District, Hai Phong, Vietnam
- - 敷地面積:14,660m²
- - 床面積:6,970m²
- - 構造:鉄骨造、鉄筋コンクリート造
- - 床荷重:最大5t/m²
11屋工業の新工場は、地域経済に貢献し、ベトナムにおける日本企業の存在感をさらに強めるものとなるでしょう。これからの動向にも注目が集まります。