関光汽船が展開する新たな梱包事業
国際と国内のフェリー輸送で確かな実績を誇る関光汽船株式会社が、顧客のニーズに応じて新たに梱包事業に参入しました。近年、同社には物流の上流工程である梱包の手配を含めた一貫したサービスの需要が高まっていたことから、この新事業の開始が決定されたのです。
新たな物流サービスへの挑戦
関光汽船は、特に輸出貨物を中心に梱包手配を強化。高品質な輸送を実現するWORO(Roll-on/Roll-off)荷役方法を駆使し、リードタイムの短縮に努めます。これにより、特に半導体や液晶関連装置、産業機械などの梱包ニーズに的確に応えることができるとしています。
新事業の拠点となるのは、下関港のフェリー接岸バースに近接した場所。ここでの梱包作業場の設置により、貨物の移動コストを削減し、梱包からバンニングに至るまでのプロセスを全て自社手配することで、効率を一層高めることが可能となります。
環境への配慮も忘れずに
また、関光汽船はカーボンニュートラルへの対応も視野に入れています。特に、RORO方式の特性を活かした梱包仕様の改善では、木材の使用量を削減し、輸送コストも低減。航空機やコンテナ船による頑丈なケース梱包に比べ、十分な振動と衝撃吸収を有するスキッド梱包など、軽量でシンプルな梱包方法の提案を進める方針です。
品質と安全性の確保
輸送先においては、関光汽船のグローバルなネットワークを活かし、現地法人が主体的に輸送手配を行うことで、品質と安全性を徹底。顧客の多様な要望に応えるため、細やかなサービスを心がけています。これにより、顧客にとってさらなる付加価値となることを目指しているのです。
会社情報
関光汽船株式会社は、1948年に設立され、今でもその理念を貫いています。「海より速く、空より安く」というモットーを掲げている同社は、中国や韓国と日本国内それぞれの地域を結ぶ物流サービスを提供。SHKラインにおける様々な航路網を使い、国際物流だけでなく、国内物流にも力を入れています。
現在の社会では、顧客のニーズが多様化する中、関光汽船が提供する一貫したサービスがどのように進化していくのか、引き続き注目です。これからの新梱包事業がどのように物流業界に変革をもたらすのか期待が寄せられます。