AIと血流シミュレーションの融合で医療を変える
株式会社Medical Circulator(本社:福島県双葉郡大熊町)が、心血管疾患の診断支援ソフトウェア開発プロジェクトを開始することを発表しました。このプロジェクトは、2026年度福島イノベーション創出プラットフォーム事業の一環として、Fukushima Tech Create アクセラレーションプログラムに採択されたもので、医師や患者の負担を軽減し、迅速な診断を可能にすることを目指しています。
背景と課題
虚血性心疾患は、日本人の死因の上位に位置する重要な疾患です。心臓に十分な血流を送れているかどうかを評価する機能的評価が求められていますが、従来の血流解析には専門知識や大規模な計算設備が必要で、解析依頼から結果が得られるまで数時間から数日を要することも少なくありません。これにより、医療機関での導入・運用に課題が生じているのです。
そこで、Medical Circulatorは、「血流の状態をもっと速く、もっと簡単な環境で見える化する」ことを目指し、開発に着手しました。
目指す姿
本プロジェクトの最終的な目標は、以下のような解析システムの構築です:
1. 外部クラウドや大規模な計算設備に依存しない医療機関内での利用が可能な解析システムの開発。
2. AI技術を活用し、従来数時間から数日かかっていた血流評価を数分単位で医師に提供。
3. 医療機関のネットワーク強化コストや患者、医療従事者が抱える「結果待ち」の負担を軽減。
これにより、より迅速で効率的な医療を実現し、医療現場での負担を軽減することが期待されています。
代表取締役の思い
代表取締役の高山能成は、これまで心臓血管外科領域の学術活動を通じて得た知識と医師との信頼関係を生かし、プロジェクトの実現に全力を尽くすと話しています。特に、数値流体力学(CFD)という技術を活用することで、目には見えない血流の状態を可視化し、医療現場での利用を促進することを目指しています。
高山は今後、冠動脈狭窄を対象にした技術検証を進め、得られた知識をもとに他の心臓血管領域の診断支援技術にも展開していきたいと考えています。
企業理念と今後の展望
Medical Circulatorは「医療の『流れ』を整える・変えてゆく」を企業理念に掲げ、医療現場に流体シミュレーション技術を届けることを使命としています。今回のプロジェクトは、その理念を実現するための新たな挑戦であり、AI技術を活用し医師や患者により良い価値を提供できるよう努めていきます。
また、Fukushima Tech Create アクセラレーションプログラムの支援を受けながら、試作システムの開発や医療従事者からのフィードバックを反映させ、実用化へ向けた検討を進める予定です。
会社概要
株式会社Medical Circulatorは、医療ヘルスケア領域での出版メディア事業や流体シミュレーションに基づくデジタルエンジニアリング事業を展開しています。2024年の設立以来、医師との共同研究や学会発表を通じて臨床課題の解決に取り組んでいます。
最新の技術を医療現場に取り入れることで、より多くの命を救うことができることを目指し、成長を続けていくMedical Circulatorに今後もご期待ください。