商用光量子コンピュータ登場
2025-05-19 15:25:45

OptQC、初の商用光量子コンピュータの構築開始を発表

OptQC、初の商用光量子コンピュータの構築開始を発表



光量子コンピューティングの最前線を行くOptQC株式会社(本社:東京都豊島区、CEO:高瀬寛)が、初の商用光量子コンピュータの構築を本格的に開始したことを発表しました。このシステムは、国立研究開発法人の産業技術総合研究所(AIST)が設立した量子・AI融合技術ビジネス開発のグローバル研究センター「G-QuAT」に設置され、2026年4月からの商用運用が予定されています。

この構築は、2025年5月18日に行われたG-QuATの本部棟落成式を契機に加速されました。OptQCはこの新しい技術の実用化に向け、継続的にデモンストレーション活動を行い、光量子コンピュータの実用化に向けた重要な取り組みを進めています。

光量子コンピュータの特徴は、そのアーキテクチャとスケーラビリティにあります。従来型のコンピュータに比べ、複雑な並列化を必要とせずに計算能力を拡大できるため、より効率的な計算が可能です。この商用1号機は、これらの革新技術を実際の産業に応用するための重要なマイルストーンとなります。

G-QuATには、量子コンピューティング専用の世界最大級のスーパーコンピュータ「ABCI-Q」も設置されています。OptQCは、NVIDIA社が提供するNVIDIA CUDA-Qソフトウェアプラットフォームを活用し、光量子コンピュータとABCI-Qとの協調的運用の技術的可能性を模索しています。この統合により、量子誤り訂正技術や古典・量子ハイブリッドアルゴリズムの研究開発において、革新的な進展が期待されています。

また、OptQCは初の商用システムの産業利用を促進するため、会員制プログラム「HIQALI」(Hub for Innovation in Quantum And Light-driven Industry)を立ち上げ、産業ユーザーとの協力関係を築いています。HIQALIでは、来年4月のシステムアクセス開始に向けた事前学習プログラムを提供し、企業がスムーズにこの新技術を導入できるよう支援しています。

OptQCは今後も、G-QuATおよび多様な産業パートナーとの連携を強化し、日本発の光量子技術の社会実装と国際的な競争力の向上に貢献していく方針です。光量子コンピュータが引き起こす次世代の技術革新を享受する日も近いと感じさせる、期待が膨らむニュースです。


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会社情報

会社名
OptQC株式会社
住所
東京都豊島区南池袋1-16-15ダイヤゲート池袋4階・5階
電話番号
03-5985-6165

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