公益社団法人アクト・ビヨンド・トラスト(以下、abt)では、異なる分野で活動する人々と自然や社会の未来について対話を掘り下げる新たなシリーズ「beyond ecology DIALOGUE」を開始しました。このシリーズの目的は、経営者や様々な専門家同士が集まり、自然観から得た知見をもとに、ビジネスのあり方や社会の未来を共に考えることです。
まず、このシリーズの初回ゲストとして登場したのは、登山とアウトドアアプリ「YAMAP」を手掛ける株式会社ヤマップの代表取締役CEO、春山慶彦氏です。星川淳が暮らす屋久島で収録されたこの対話は、2023年11月5日にポッドキャストとして配信されました。また、同じ内容の動画版もYouTubeで配信されています。春山氏の自然観と自身の事業との結びつき、そして未来へのビジョンについて、深く掘り下げていきます。
環境の未来を考える背景
この取り組みの背景には、気候変動や生物多様性の喪失といった環境課題が存在します。これらの問題は、私たちの日常生活、健康、地域の経済、さらには平和にまで影響を与えています。環境を守るため、私たちは何を「豊か」と考えるのか、そしてそれに基づいてどのような社会を形成していくべきかを再考すべき時が来ているのです。
abtは2010年に設立以来、環境問題に対して、市民団体や研究者の支援を行いながら、社会と環境の持続可能な関係を築くことを目指しています。特に2026年度からは「beyond ecology」という新しいアクティビティコンセプトを掲げ、環境と健康、平和、公正さといったテーマでの対話を進めていきます。「beyond ecology DIALOGUE」はその一環として、企業のリーダーたちと積極的に対話を行うためのプラットフォームです。
第1回対話の内容
初回の対話は、「地図を変えれば、世界観が変わる」と題し、春山氏がどのようにして自然に対する考えを育み、それをビジネスや社会にどのように活かしているのかがテーマとなりました。この会話は春山氏が自身の旅や冒険について語るところからスタートし、自然観がビジネスにどう影響を与えているのかを深堀しました。
春山氏は、屋久島での海との出会いやアラスカでの経験、東日本大震災の影響などをもとに、彼の事業への着想がどのように形成されたのかを振り返ります。また、彼は経営者の役割についても考察し、会社の理念を実現するためにメンバーが最大限の力を発揮できる組織作りの重要性を語りました。
自然と経済の両立を目指して
春山氏は「清く富む」という言葉を用いて、収益を自然や地域に還元することの大切さを訴えます。社会にとって有益な仕事をしながら得られた利益をいかに循環させていくべきかについても具体的な意見を交わしました。このような考え方が、商業と環境保全の両立を可能にするヒントになるのです。
多様なメディアでの発信
この対話は、ポッドキャストとして前編・後編で配信され、さらにYouTube版では字幕付きの音声も提供されています。対話を聴く方法は多岐にわたり、自身に合った方法で楽しむことが可能です。
最後に、abtの公式ウェブサイトでは、全体の概要や今後の活動についても公開されています。この対話を通じて、聴き手が自らの仕事や暮らしを見つめ直すきっかけになればと願っています。
公益社団法人アクト・ビヨンド・トラストの活動が、多くの人々の視点を変える一助となることを期待します。