日清医療食品、自動発注AI「α-発注」を導入
日清医療食品株式会社が、発注業務の効率化を目指し、株式会社infonervが提供する自動発注AI「α-発注」を導入することを発表しました。このシステム導入によって、同社は属人化を解消し、安定した食の供給を実現することを目指しています。
発注業務の現状と課題
日清医療食品は、全国の病院や福祉施設向けに給食を提供しており、約2,000品目を扱う発注業務は常に高度な判断が求められます。従来の発注業務は5名の担当者が全7倉庫を管理しており、「経験」と「勘」に依存することから判断のバラつきが生じ、欠品や過剰在庫といった問題が発生していました。発注担当者の異動も頻繁にあり、新任者が業務に慣れるまでには約1年もかかることがあり、業務が属人化している状態でした。
「以前は、経験と勘に基づいて発注数を決定していましたが、その結果、欠品や過剰在庫が発生しやすい構造になっていました。」と商品統括本部 ロジスティクス部の内堀剛氏は当時の状況を振り返ります。
「α-発注」導入の決め手
日清医療食品は、長年の課題を解決するために新しい需要予測システムの導入を検討しており、約20社と商談を行った後、「α-発注」に決定しました。その理由は、性能比較テストにおいて他のシステムが欠品を出した中で、「α-発注」が100品目すべてで欠品ゼロの推奨値を提供できたためです。
「『α-発注』だけが100品目で欠品ゼロを達成したことが印象的でした。サポートも丁寧で、非常に信頼感がありました。」と内堀氏は語ります。
導入プロセスと結果
日清医療食品は「α-発注」の導入を段階的に行う方針を立て、毎月200SKUずつ移行する計画を策定しました。最初は需要が比較的安定している商品から始め、AIの推奨値を確認しながら運用しています。その結果、移行スピードは当初の計画を上回るペースで進んでいます。
「現在ではレギュラー商品の約80%が『α-発注』で運用されています。業務が標準化されたことで、心理的負担も軽減されました。」と内堀氏は語ります。発注担当者も5名から4名へと減少し、業務を安定的に運営できる体制が整備されました。
同じ課題を抱える企業へのメッセージ
「AI発注に抵抗を持つ企業も多いですが、どのような結果が得られるのかを実績データで確認することができるので、まずは一度導入前のシミュレーションを行うことをおすすめします。」と内堀氏は述べ、導入に向けた期待を寄せています。自動発注AI「α-発注」は、在庫の適正化や業務プロセスの標準化を実現し、全国の病院や施設への安定した食材供給を支える重要な役割を担っています。
システムの詳細と今後の展望
「α-発注」は小売や卸、メーカーなど多様な業種に対応したSaaSであり、過去の実績データを基に最適な発注を自動生成します。
このように、日清医療食品の導入によって、AI技術は業務プロセスの効率化や安定した供給体制の強化を実現し、製品の品質向上にも寄与しています。今後も、この分野での発展が期待されます。