INOPASEが新たなステージへ
医療機器ベンチャーである株式会社INOPASEが、ライフタイムベンチャーズ、三菱UFJキャピタルなどから資金調達を実施し、さらなる発展に向けた歩みを進めている。INOPASEは、植込み型ニューロモデュレーションデバイスの開発を推進しており、特に難治性の過活動膀胱やてんかんに対する新しい治療法を提供することを目指している。
資金調達の背景と目的
INOPASEは、今回の資金調達を通じて、次なる臨床試験や技術開発を加速させることが期待されている。特に、2025年に計画されているシリーズAの資金調達に向けて、特許網の強化や製品承認のための戦略的な開発が重要な課題となる。新たに設立したオーストラリアのINOPASE Pty Ltdを拠点に、海外進出を視野に入れた体制を整えている。
知識と経験を活かした開発
INOPASEは、東京大学ジャパンバイオデザインの支援を受けており、これまでにも前臨床研究や特許の申請が進められてきた。特に、世界的に著名なメドテックアクセラレーションプログラムであるMedTech Innovator APAC 2024プログラムに選ばれ、国際的な展開に向けた体制を構築している。
投資家の期待
今回の資金調達には、多くの投資家が関与しており、彼らはINOPASEの持つ独自の技術とコンセプトに注目している。三菱UFJキャピタルの井澤洋介次長は、既存の仙骨神経刺激装置の課題を解決する可能性を見出し、カスタマイズしたサポートを約束している。また、FFGベンチャービジネスパートナーズやJoin & Venture Consulting UGの投資家も、INOPASEの製品が患者のQOL向上に寄与することを期待している。
将来のビジョン
INOPASEの代表取締役である杉本宗優氏は、アジア発のグローバルスタートアップとしての成長を目指しており、今後の展開に注目が集まっている。植込み型ニューロモデュレーションデバイスの実用化を通じて、世界中の難治性患者に新たな希望を提供するというビジョンを掲げている。この取り組みにより、医療分野での革新がさらに進むことが期待される。
会社概要
- - 社名:株式会社INOPASE
- - 本社所在地:東京都中央区日本橋本町4-6-10 サトービル 5階
- - 設立:2021年1月
- - 事業内容:医療機器(植込み型ニューロモデュレーション)の開発
- - ホームページ:INOPASE
- - LinkedIn:INOPASE LinkedIn
INOPASEは、今後も医療機器の開発を通じて、患者の生活を向上させる新たなアプローチを追求していくことであろう。