『農』と『食』の未来を支えるイーサポートリンクの挑戦

イーサポートリンク株式会社（代表取締役会長兼CEO 堀内信介）が掲げる『全ては生産者と生活者のために』という経営理念のもと、生鮮青果物の流通を支えて20年以上の実績を持つ同社。2017年には自ら農場を運営し、生産事業にも本格的に参入しました。顧客の「おいしい」を支えるために、今後も『農』と『食』の未来に貢献する取り組みを続けています。

生産を支える - 青森県弘前市での取り組み

青森県は日本のりんご生産の重要な拠点であり、多くの生産者がこの地域で生計を立てています。しかし、気候変動による異常気象や高齢化と人手不足は、農業界全体の大きな課題です。イーサポートリンクでは、2024年から弘前市で自社農園を運営開始。生産技術を習得し、収量の向上とともに若手農家の育成や、高齢化に伴い農地を手放す生産者の土地購入など、地域活性化と持続可能な農業の推進を目指しています。

特に「葉とらずりんご栽培」という手法は、生産者の作業負担を軽減するだけでなく、その伝統的な栽培法を次世代に伝える意義もあります。このバトンを受け取った若い生産者たちは、地域の農業を担う存在となることが期待されています。

流通を支える - 青果流通の新たなシステム

イーサポートリンクが直面する課題の一つは、生鮮食品の流通管理です。一般的に、スーパーマーケットなどで販売される野菜や果物は、規格化された工業製品とは異なり、店舗ごとに異なる商品コードを使用します。また、気候の影響や産地の条件によって品質が変動するため、流通過程の一元管理は困難です。そこで、イーサポートリンクでは「イーサポートリンクシステム」を導入し、在庫や販売状況を管理するだけでなく、流通業務の専門家が急な変更対応を行えるサービスを提供。これにより、サプライチェーン全体の最適化を図り、青果流通の安定化を促進しています。

消費を支える - ワンストップショッピングの魅力

買い物が負担に感じることがある高齢者や共働き家庭のニーズにも応えるため、イーサポートリンクは青果物の取り扱いがない業態に向けた「青果売場」の構築支援サービスを提供しています。このサービスにより、移動が難しい方々や忙しい人々が日常的に野菜や果物を手軽に購入できる環境を整えています。

2019年のサービス開始以来、青果売場は約1,300店舗に展開され、地域の活性化にも寄与しています。これにより店舗の売上や集客の向上も実現し続けています。