六甲森の音ミュージアムでの特集タイム「アンティークな映画の世界」
神戸市の六甲山に位置するROKKO森の音ミュージアムでは、2024年11月29日から12月25日までの期間中、特集タイム「アンティークな映画の世界」が行われます。このイベントは、映画の日である12月1日に合わせて企画されており、訪れる人々に映画の歴史を楽しんでもらうことを目的としています。
キネトスコープの復元品の展示
特集では、1891年にトーマス・エジソンが発明したキネトスコープの復元品が展示されます。キネトスコープは、個々の観客が箱の中を覗いて映像を鑑賞する装置で、日本で初めて動く映像が公開された神戸の地で、その役割を果たしました。また、1896年11月に高橋信治が神港倶楽部で行ったキネトスコープによる映画上映は、日本の映画史の重要な出来事として位置づけられています。
このキネトスコープは2001年に復元され、今では歴史的な展示物として多くの人々に親しまれています。特集に参加することで、訪問者はこの貴重な映像の遺産を実際に見ることができるのです。
自動演奏ピアノの魅力
さらに、無声映画に音楽や効果音を加えるために使われた自動演奏楽器の展示も行われます。特に、ワーリッツァー・スタイル“O”フォトプレーヤーは、自動で様々な楽器の音を奏でるだけでなく、手動で効果音を出すことも可能で、映画の映像に合わせて演奏されます。このピアノは、かつてシアトルで実際に映画館で使用されていたもので、映画の世界に浸る絶好の機会となるでしょう。
現代アートの芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2024」
ROKKO森の音ミュージアムでは、同時期に「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」も開催しています。こちらは、自然の中で現代アート作品を楽しむ芸術祭で、過去最多の61組のアーティストが参加する予定です。特集と合わせて足を運ぶことで、映画とアートの両方を味わうことができます。
夜の芸術散歩「ひかりの森」
また、夜間限定の光のアート作品を楽しむ「ひかりの森~夜の芸術散歩~」が11月30日および12月1日に追加開催されることが決まっています。特特集から引き続きアートを楽しむ絶好の機会です。幻想的な光景が広がる中、訪れる人々は夜の紅葉を楽しむこともできます。
まとめ
ROKKO森の音ミュージアムでは、映画の世界に興味がある方はもちろん、アートや歴史に興味を持つ全ての人々にとって特別な体験が提供されます。この貴重なイベントを通じて、日本の映画史やアートの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。ぜひ、神戸の六甲山へ足を運んでみてください。