新たな視点で神奈川の歴史を探る
2023年12月2日、株式会社有隣堂から新刊『足元に眠る神奈川の歴史』が発売されます。この本は、公益財団法人かながわ考古学財団が近年の発掘調査を基に、神奈川の歴史を考古学的に再構成したユニークなガイドブックです。各ページには豊富なカラー写真やイラストが掲載されており、遺跡や文化財を視覚的に楽しむことができます。
本書の内容
『足元に眠る神奈川の歴史』は、全体が3つの部に分かれており、初心者から歴史愛好者まで幅広い読者層を対象としています。
第1部: 遺跡・遺物が語る神奈川県の歴史
このセクションでは、神奈川県内に点在する遺跡や史跡をカラー写真を通じてわかりやすく紹介します。特に注目すべきは、菩提横手遺跡から出土された「大形中空土偶」で、その美しい造形は、まるで生きているかのように感じられます。
第2部: かながわの文化財
神奈川県内の文化財を7つのエリアに分けて紹介しています。初心者でもスムーズに史跡巡りを楽しめるよう、マップやQRコードを用意して、訪問時の理解を深める工夫がされています。また、財団イメージキャラクター、はちくんとまきちゃんが各エリアの案内役として登場します。
第3部: わたしの推し遺跡・遺物
こちらでは「考古女子」として文化財行政に関わる女性たちが、特に推したい遺跡や遺物を厳選して紹介します。彼女たちならではの視点で、それぞれの魅力が伝えられています。
本書の特徴
- - フルカラーのビジュアル: 本書は全ページフルカラーで、視覚的な楽しさを追求しています。発掘現場の写真や、各時代の人々の暮らしに関する豊富な図版を用いており、知識がなくても容易に理解できます。
- - QRコードによるインタラクティブな体験: 各史跡についてのさらなる情報を提供するため、QRコードが各所に設置されています。スマホで読み取ることで、詳細な解説や新たな視点が得られ、訪問体験を一層深めます。
- - イラストで魅力を伝える: 第3部では、イラストレーターでありマンガ家でもある今井しょうこさんが、遺跡や文化財の魅力をイラストで表現しています。彼女の視点を通じた解説は、新たな発見を促してくれるでしょう。
編者について
本書を編纂した公益財団法人かながわ考古学財団は、1993年に設立されました。彼らは埋蔵文化財保護に向けた普及活動を行い、地域の歴史や文化の発信に貢献しています。最新情報は、YouTubeチャンネルや公式ウェブサイトでも発信されています。
書籍情報
- - 書名: 足元に眠る神奈川の歴史
- - 副書名: 写真とイラストでわかる遺跡・史跡
- - 編者: 公益財団法人かながわ考古学財団
- - 出版社: 有隣堂
- - 定価: 1,980円(税込)
- - 体裁: A5判・本文176ページ
- - ISBN: 978-4-89660-253-1
- - 発売日: 2024年12月2日(月)
この一冊を手にすることで、神奈川県の歴史をより深く知ることができるでしょう。ぜひ手に取ってみてください。