TriNetXと富士通のジョイントベンチャー - 日本の医療革新に向けた一歩
米国マサチューセッツ州ケンブリッジからの発表によると、リアルワールドデータ(RWD)およびリアルワールドエビデンス(RWE)ソリューションを提供するTriNetXが、ICT分野でのリーダーである富士通と提携し、新たに「TriNetX Japan株式会社」を設立しました。この新会社は、日本国内の患者の電子カルテデータを非識別化して活用し、臨床試験の最適化、医療研究の推進、医薬品開発の迅速化を目指しています。
この取り組みは、日本をデータドリブンな医療およびヘルスケアイノベーションのグローバルな医療エコシステムに統合するための重要なステップです。日本は世界で三番目に大きな医薬品市場であり、臨床研究や医薬品開発において豊富な機会を持ちます。そのため、高齢化が進む日本の人口は、がんや心血管疾患、神経変性疾患などの研究に最適な環境を提供します。
TriNetXのCEOであるGadi Lachman氏は次のように述べています。「2022年に日本市場に本格参入して以来、TriNetXは製薬企業や研究者が非識別化された患者データを安全に利用できるよう支援を続けてきました。この合弁会社は新しい研究の道を開き、日本の医療分野におけるグローバルな地位を強化し、患者たちに重要な治療法を提供する手助けをするでしょう。」
新たに設立された会社は、TriNetXのグローバルネットワーク「TriNetX LIVE™」と富士通のHealthy Living Platformを連携させる予定です。この統合プラットフォームにより、研究者や製薬企業は、膨大な電子カルテデータに安全にアクセスでき、臨床試験や精密医療のさまざまな取り組みを新たに進めることが可能になります。
富士通のヘルスリージング部門の責任者である荒木達樹氏は、「TriNetXとの協力により、日本の医療および創薬のイノベーションを推進できることを嬉しく思います。これまで最大限活用されていなかった日本の医療データを、臨床研究のために効率的に利用できる環境をTriNetXと共に作っていきます」とコメントしています。
TriNetX Japanの設立は、日本の医療機関がTriNetXネットワークに参加する流れをさらに促進することが期待されています。医療機関や大学の研究者は既にTriNetXのデータと技術を使用して新しい研究を実施しており、製薬企業もこれらの機関に臨床試験の機会を提供する事例が増加しています。
この新会社の代表には、TriNetX日本事業のカントリーマネージャーである若林昭吾氏が就任する予定で、TriNetXのChief Technology & Solutions OfficerであるSteve Kundrot氏、Vice President, M&A and Business DevelopmentのElizabeth Schwert氏も取締役に就任します。
TriNetXは、医療機関やライフサイエンス企業のグローバルネットワークで、リアルワールド研究の促進と新しい治療法の開発を目指しています。同社のプラットフォームは、日本の個人情報保護法やその他の規制に基づいた非識別化データセットを提供し、臨床試験の設計や安全性評価、リアルワールドエビデンスの生成を支援します。詳細は、
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