無人駅の再生を目指す取り組み
長崎県の無人駅「JR道ノ尾駅」が、築100年を迎えるにあたって再生プロジェクトをスタートさせました。社会福祉法人ながよ光彩会が主導し、JR九州および専門の設計・ブランディングチームと連携して行われるこのプロジェクトは、無人駅の持つ課題を解決することを目的としています。
プロジェクトの背景
全国には9420の鉄道駅が存在し、その約半数が無人駅。多くの人々が利用する公共交通機関でありながらも、人の気配が希薄になる現状があります。無人駅では、待つためのスペースが無く、困ったときに助けてくれる人もいないのが実情です。ここでの小さな「こまりごと」が見過ごされがちで、地域社会における公共性が問われています。
まちのコンシェルジュ
プロジェクトの一環として、無人駅での「困りごと」を解決するために、スタッフが「まちのコンシェルジュ」として活動します。この役割を通じて、地域の人々が安心して利用できるようサポートしていきます。具体的には、カフェ「GOOOOOOOD STATION - MICHINOO -」を設置し、利用者が快適に過ごせる空間を提供することに力を入れています。
カフェでは、スタッフが自然な形で声をかけ、利用者とのコミュニケーションを図る仕組みを築いていきます。このような取り組みは、福祉と公共交通の新しい協働モデルとして高く評価されています。
新たな待合室「AIMA AIMA」
再生プロジェクトの重要な一環として、無人駅に新しい待合室「AIMA AIMA」が誕生します。この待合室は、「待つ時間の合間」や「まちとまちの合間」、「福祉と教育の合間」といったコンセプトに基づいた多目的な空間です。利用者がどんな立場であっても、「ここに居ていい」と感じられる場となることを目指しています。
クラウドファンディング
この再生プロジェクトのためのクラウドファンディングが2025年12月25日から2026年3月24日までの期間で実施されます。目標は700万円から始まり、最終的には1200万円を目指しています。集められた資金は、ありがとうございます。駅舎の改修費用や待合室の整備、家具の購入などに充てられます。詳細はプロジェクトのページを参照してください。
受賞歴
ながよ光彩会は、公共交通機関と福祉の新しい連携を評価され、内閣総理大臣賞をW受賞しました。この評価は、ただの施設整備にとどまらず、公共空間に「人の関わり」や「気づきの仕組み」を組み込む試みに対するもので、JR道ノ尾駅 プロジェクトはその次なる実践の場となります。
おわりに
今日においても無人駅が続々と増えている中、このプロジェクトが成功を収め、無人駅の未来に光をもたらすことを期待しています。地域の方々の温かい支援によって、JR道ノ尾駅が再生され、人々が往来する賑やかな場所となることを願っています。皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。