音楽プロデューサーの小室哲哉が、7月11日から14日にかけてフランス・パリで開催された「Japan Expo」に出演し、大きな話題を呼びました。
今年で23回目を迎えた「Japan Expo」は、日本のポップカルチャーを紹介するイベントとして、毎年多くの来場者を集めています。今回のイベントでは、延べ約20万人以上が来場し、熱気に包まれたそうです。
小室哲哉は、7月14日、フランス革命記念日に「名誉ゲスト」としてステージに立ちました。DJ+シンセのセットで約60分のパフォーマンスを披露し、観客を魅了しました。予定時間を45分も超える熱演は、小室哲哉自身の言葉通り、観客の熱狂ぶりに応えるものだったようです。
今回のライブでは、小室哲哉は理化学研究所の客員主管研究員として取り組んでいるAI技術を駆使した「AI×LIVE」という世界初のパフォーマンスに挑戦しました。ステージ上では、AIがリアルタイムで音楽から映像を生成するシステムが導入され、楽曲と映像が一体となった異次元空間が作り出されました。
「機動戦士ガンダム SEED FREEDOM」の主題歌「FREEDOM」や「劇場用長編アニメーション『ストリートファイター』テーマソング「恋しさと せつなさと心強さと」、「シティーハンター」のエンディングテーマ「Get Wild」など、小室哲哉が手掛けた数々の名曲が披露されると、会場に詰めかけた約3,000人の観客は、熱狂的な歓声と大合唱で応えました。
TM NETWORKのデビューから約40年、日本のポップカルチャーを世界に発信してきた小室哲哉の楽曲が、今もなお世界中で愛されていることを実感できる感動的なライブとなりました。
小室哲哉は、1985年の「吸血鬼ハンターD」から始まり、「シティーハンター」、「ガンダム」、「ストリートファイター」、「サイボーグ009」など、数多くのアニメ作品の音楽を手掛けてきました。近年では、2023年の「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」、2024年の「機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM」、Netflix映画『シティーハンター』など、話題作の音楽を担当しています。
「Japan Expo」では、ライブパフォーマンスだけでなく、サイン会などを通じて現地ファンのとの交流も楽しむ様子が見られました。「アルバム“CAROL”から大好きです。小室さんに会えて夢みたい。」「パリに、Japan Expoに来てくれてありがとう。」「次はTM NETWORKで来てください。」など、ファンからの温かいメッセージが寄せられています。
今回の「Japan Expo」で、小室哲哉はAIと融合した新たなパフォーマンスに挑戦し、音楽の未来の可能性を示唆しました。TM NETWORKのメンバーは各ソロ活動中ですが、今後の展開に益々注目が集まります。