黒染めしな糸帯締めがもたらす新たな風情
伝統的な日本の布、しな布から生み出されたしな糸。今回、そのしな糸を使用した新商品が登場しました。新たに加わったのは、深みのある黒染めの帯締めです。このアイテムは、数ヶ月かけて丁寧に手作りされ、まさに「山の恵み」と言える一品です。
深みのある黒が引き立てる装い
黒染めのしな糸帯締めは、装いをしっかりと引き締めてくれる存在感を持っています。その深い黒色は、どのような着物にも違和感なく調和し、また、シンプルながらも洗練されているため、特別な場面にもふさわしいアイテムです。しな糸ならではの柔らかな風合いが感じられ、着物との相性も非常に良いです。
一方、従来から人気の生成りの帯締めは、自然な色合いと優しさが際立っており、シンプルなデザインでも目を引く魅力を持っています。このように、黒染めと生成りの二種類があることで、しな糸帯締めのラインナップはさらに多様性が増しました。
手仕事が生んだ1本の糸
しな糸の帯締めは、シナノキの樹皮を使用して、手作業で生産されています。その工程は非常に手間がかかり、樹皮を剥ぎ取る作業から始まり、煮る、干す、裂く、績む、撚るといった一連の工程が全て人の手によるものです。このような手間をかけることで生まれるしな糸は、まさに自然と人間の技術が融合した結果です。
生産率は極めて限られており、山形県と新潟県の一部地域でのみ生産されているため、その価値は非常に高いものとなっています。しな糸が持つやさしさと、こだわりの手仕事によって、生まれるこちらの帯締めは、まさに「山の恵み」なのです。
価格改定のご案内
このたび、人気の「生成り」しな糸帯締めは、製作工程の維持や原材料確保のために2025年5月1日より価格改定を行うことが決定されています。4月末日までに今の価格で購入することができるため、興味のある方はお早めにご検討いただくと良いでしょう。
また、新作の黒染め帯締めや、しな糸、麻糸混紡のお求めやすいタイプの帯締めも新たに加わり、選択肢が広がりました。これらの帯締めは、それぞれの着物や好みに合わせて選ぶ楽しさを与えてくれます。
実物を見られる機会
新商品の黒染め帯締めは、5月8日(木)から日本橋髙島屋本館8階の催会場で開催される山形展にて展示されます。実際に触れて質感や色味の深さを確かめることができる貴重な機会です。写真では伝わりきれない魅力を、ぜひ直接体感してください。
商品情報
- - 商品名:しな糸 帯締め(生成り/黒染め/しな麻混紡)
- - 販売価格(税込):生成り:27,500円 → 5月1日より新価格29,700円 / 黒染め:49,500円 / しな麻混紡:22,000円
- - 素材:しな糸、麻糸
- - 発売元:しな織創芸石田
会社情報
- - 会社名:有限会社丸石産業
- - 屋号:しな織創芸石田
- - 所在地:山形県鶴岡市大山2-17-7
- - 事業内容:しな織を中心とした和装小物・帽子の製作・販売
- - HP:shinafu.com
- - お問い合わせ先:担当:石田航平 / e-mail:[email protected] / TEL: 0235-33-2025(9:00~18:00 / 水曜定休)