高校生が挑むフェアトレードライスプロジェクト
若い力が集結し、日本の農業を変えるために立ち上がった「株式会社ブルースプリング」。岡山県岡山市を拠点に、代表取締役の川本潤さんを中心に運営されているこの学生企業が、米農家の未来を支える「フェアトレードライス・プロジェクト」を開始しました。本プロジェクトの第一弾として、オリジナルブランド米「青春米(あおはるまい)」のクラウドファンディングを2025年9月23日より「CAMPFIRE」にて開始。農業を巡る深刻な問題に、若者たちが真剣に向き合う姿勢が注目を集めています。
プロジェクトの背景
日本の農業は、後継者不足や米価の低迷といった課題に悩まされています。特に米農家は、労働の成果が適正に評価されず、「やりがい搾取」の状況が広がっています。学生たちは、この現状を変えたいと考え、農家と消費者がより良い関係を築ける新しい取引モデルの構築を目指しています。そのために、農家から適正価格で米を買い取り、安全でおいしいお米を消費者に届ける仕組みを作りました。
クラウドファンディングの概要
プロジェクト名は「私たちの挑戦で日本の農業を元気にしたい!」。目標金額は1,000,000円で、稲刈り、米袋制作、直販にかかる費用、さらにCAMPFIRE手数料などにも用いられます。商品名の「青春米(あおはるまい)」は、岡山県総社市産の減農薬米「きぬむすめ」で、メンバーの高校生自身が稲刈りに参加し、その収穫したお米を特別デザインのパッケージで販売するという、新しい形の米プロジェクトです。
リターン内容
- - 500円: 感謝のメッセージ
- - 1,000円: 青春米1kg(直接お渡し)
- - 3,000円: 青春米1kg(送料込)+活動報告書
提案する新たな価値観
1. フェアトレードの革新
このプロジェクトは、国内農業に「フェアトレード」を取り入れることで、生産者と消費者双方に新しい価値を提供します。農家は市場価格にとらわれず、労働の価値が正当に反映される取引が可能となります。また、消費者は「生産者を応援する」という視点で商品購入ができる、新しい体験を得ることができます。
2. 学生企業による社会実装
このプロジェクトは、学校の授業での探究学習の枠を超えて、実際の企業としての運営を目指します。学生が企画、資金調達、マーケティング、販売を行い、リアルなビジネス体験を通じてアントレプレナーシップを学びます。これにより、新しい社会貢献の形を学生たち自身が示すことができます。
3. ブランド価値の向上
プロジェクトでは、学生が稲刈りや農家との交流をSNSや活動報告書で発信することで、農業のストーリーを伝え、価格競争に陥りがちな農産品に対して、共感や応援の価値を生み出しています。これにより、農業全体のイメージ向上を目指します。
代表の意気込み
「私たちは、日本の食文化を支える農家が正当な評価を受け、笑顔で農業を続けられる未来を作りたいと考えています。『青春米』には、私たちの汗と農家の愛情が詰まっています。このプロジェクトが日本の農業を明るく照らす光になるよう、全力で挑戦します」と、川本さんは熱意を語ります。
高校生たちの挑戦が、未来の農業にどのような影響を与えるのか、期待が寄せられています。