ヤマトHDとアルフレッサが共同で新たな健康管理サービスを開始

ヤマトHDとアルフレッサ、新会社設立と健康管理サービスについて

ヤマトホールディングス株式会社（以下、ヤマトHD）とアルフレッサホールディングス株式会社の子会社であるアルフレッサ株式会社は、自動車運送業界の於ける健康管理と重症化予防を目的とした新たな会社「株式会社MY MEDICA」を設立し、2025年2月7日からサービスを開始すると発表しました。この取り組みは、特に高齢化が進む運送事業者の従業員にとって、健康リスク軽減に大いに寄与することが期待されています。

背景と目的

自動車運送業界は、他業種と比べて長時間労働が常態化しており、高齢者の割合も半数近くに達しています。また、生活習慣病の懸念から健康リスクが高まり、健康を管理することが重要な経営課題となっています。特に、高血圧や糖尿病を抱える運転者が多く、治療を受けていないことが新たなリスクを生み出しています。企業は、これらの健康リスクを低減させるために、従業員の健康管理を強化する必要があります。

サービス概要

MY MEDICAは、スマートフォンアプリを通じて、オンラインで診療の予約や服薬指導、お薬の配送などのサービスをシームレスに提供します。具体的には、以下のような機能を有します。

- オンライン診療の予約と実施
- 服薬指導およびお薬の宅配サービス
- 健康診断再検査の案内と結果の管理
- 従業員の受診状況の可視化

このサービスは、導入企業に対しては、従業員の健康管理を効率化し、健康起因の事故リスクを低減させることが期待されています。従業員にとっても、早朝や夜間の診療が可能なため、日常生活に合わせて柔軟に医療サービスを利用できます。

会社概要

新会社MY MEDICAは、神奈川県横浜市に本社を構え、2024年12月に設立されました。資本金は4億9,500万円で、代表取締役社長には伊藤匡氏が就任します。ヤマトHDとアルフレッサが共同で出資し、医療サービスの提供を目的とする企業として新たにスタートします。

両社のコメント

ヤマトHDの長尾裕社長は、運送業務の特性上、従業員の健康管理が極めて重要であると強調しました。そして、MY MEDICAを通じて、従業員の健康を守り、健康起因の事故リスクを軽減したいと述べています。
一方、アルフレッサの福神雄介社長は、企業健診制度が重要であることを指摘しつつ、再検査や受診勧奨を通じてその効果を最大限に引き出す必要性を訴えています。

この新たな取り組みが、自動車運送事業者における健康管理の新しいスタンダードとなることが期待されます。