株式会社日水コンが国土交通大臣賞を受賞
株式会社日水コン(東京都新宿区、代表取締役社長:中西 新二)は、令和7年度(第18回)国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」の広報・教育部門を受賞したことを発表しました。この賞は、健全な水循環やリソース、エネルギーの循環を創出する優れた取り組みを表彰するもので、今回の受賞は特に注目に値します。
じゅんかん育ちからコスメへの取り組み
日水コンが受賞したプロジェクトは「じゅんかん育ちからコスメ~ラベンダープロジェクト~」です。このプロジェクトは、サレジアン国際学園世田谷中学高等学校、株式会社イオ、株式会社サティス製薬と連携して進められています。
プロジェクト名の「じゅんかん育ち」は、下水道資源を有効に活用して作られた食材の愛称です。具体的には、下水汚泥由来の肥料を活用して栽培されたラベンダーを使用しています。このラベンダーは、生育過程での香気成分の分析を行い、最終的にその花弁を活用したハンドクリームの企画・開発へとつながりました。
具体的な取組み
1. 下水汚泥由来肥料を用いたラベンダーの栽培
まずは、下水汚泥を利用して作られた肥料を使い、ラベンダーの栽培を行いました。この取り組みは、下水道資源の再利用が環境にやさしいだけでなく、地域の農業にも貢献できることを示しています。
2. 香気成分の分析
収穫したラベンダーからは、その香りや効能を分析。どのような成分が含まれているかを明らかにし、製品開発に活用しました。これにより、消費者にとっても魅力的な商品ができあがります。
3. ハンドクリームの開発
ラベンダーの花弁を使用したハンドクリームの企画も大きなポイントです。この商品は、下水道資源を有効活用した結果、ただの商品ではなく、エコな意識が詰まったお土産としても人気が予想されます。
4. 広報・販売活動
新開発のハンドクリームは、広報活動にも力を入れ、意識の高い消費者層をターゲットに販売を行っています。このような活動は、循環型経済の重要性を広める一環としても評価されるでしょう。
今後の展望
株式会社日水コンは、今後も下水道から得られる資源を最大限に活用することで、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。水資源の循環は私たちの生活に密接に関わっているため、このような取り組みがますます重要になるでしょう。
国土交通大臣賞の受賞は、日水コンにとってただの栄誉ではなく、今後の活動を促進する大きな契機となるはずです。今後の動向にますます期待が寄せられます。