西鉄が導入した「workhub」がもたらす新たなオフィス環境
福岡市中央区に位置する西日本鉄道株式会社(以下「西鉄」)が、2025年5月に新本社へと移転し、そのオフィスに株式会社ビットキーのオフィス向けコネクトプラットフォーム「workhub」を導入したことを発表しました。この新しい取り組みは、働き方の変化を受けた現代のオフィスにおいての重要な進化を示しています。
「workhub」の特徴
スマートな座席予約
新本社には約600席の多様な執務席が設けられ、これら座席は「workhubアプリ」を通じて簡単に予約が可能です。さらに、座席へのアクセスは二次元コードを読み取ることで開始され、効率的な利用が可能です。会議室についても同様に、workhubアプリまたはOutlookカレンダーを使用した予約ができるほか、顔認証による予約も実施されています。これにより、重複予約の心配もなく、スムーズな会議体験が可能となります。
従業員の居場所可視化
新本社のオフィス内に設置されたビーコンからの情報を活用し、従業員の居場所を可視化する機能も搭載されています。これにより、特定の従業員を探す際の手間が減り、コミュニケーションの向上が期待されます。モニターやアプリ上にアイコン表示され、広大なオフィス内でも簡単に同僚を見つけられます。
顔認証入室の導入
ビル共用部から執務エリアへは、顔認証を利用したシームレスな入室が可能です。これにより、従業員はカードを持たずとも、ウォークスルーで快適にオフィスに入ることができます。このシステムはセキュリティ面でも大きなメリットをもたらしており、入館・退館時における安全性も高まっています。
導入の背景
働き方に対する価値観が多様化する中、企業におけるオフィスの役割は大きく変わりつつあります。特にコロナ禍を経て、従業員の快適さや生産性の向上が重要視されています。そんな中で、西鉄は「X Terminal(クロスターミナル)」というコンセプトを掲げ、ABW(Activity Based Working)を採用しました。
ABWの導入にはフレキシブルな働き方を実現するための挑戦が伴いますが、ビットキーの「workhub」を取り入れることで、従業員の働きやすさを確保し、同時に活発なコミュニケーションを促す環境を作り出しました。
まとめと今後の展望
西鉄は、「workhub」がビル全体にわたって導入されていることで、ストレスなく多様なオフィス環境を活用できると期待しています。また、「創造交差点」というワンビルのコンセプトに基づき、新たなビジネスや文化の創出を目指しています。このような取り組みを通じて、福岡市の活性化にも貢献することでしょう。新しい働き方の実現に向け、今後の展開が注目されます。