RSA Security Japanの最新技術がRSAC2025に登場
2025年5月、RSA Security Japan合同会社が主催するRSAC2025カンファレンスにおいて、新たなエンタープライズ向けパスワードレスプラットフォームが発表されました。RSAは、アイデンティティおよびアクセス管理(IAM)ソリューションの提供企業として、多くの組織から支持を受けています。その中でも、特に注目されているのが新たに公開された「Unified Identity Platform」です。このプラットフォームは、より高いレベルのセキュリティを求める企業ニーズに応え、パスワードレス認証を一層進化させたものです。
セキュリティと利便性の両立
RSAが力を入れているのは、セキュリティファーストの考え方を基盤とした技術革新です。CEOのロヒト・ガイ氏は、「パスワードレスには、ユーザー体験の改善やコスト削減といった利点がある一方で、新しいリスクも存在します。そのため、私たちのプラットフォームにはリスクに対応するためのセキュリティ機能が組み込まれています」と語ります。これにより、RSAは一般的なパスワードレス製品では対応できないような高度なセキュリティを必要とする政府機関や金融機関などにも適応できるソリューションを提供しています。
包括的な保護とガバナンス
RSAはパスワードレス認証を単なる認証手段にとどまらず、企業全体のセキュリティを支える基盤機能と位置付けています。他社の製品が表面的な解決策にとどまる中、RSAはユーザーのライフサイクル全体にわたる包括的な保護やガバナンスを提供し、クラウドからオンプレミス環境まで幅広く対応しています。
最高製品技術責任者(CPTO)のジム・テイラー氏は「すべてのユーザー、ユースケース、環境、脅威に対応できることがエンタープライズ向けのパスワードレスソリューションの条件です。他社がクラウドファーストやハードウェアに依存する中、RSAはあらゆる環境に適応可能なパスワードレス技術を提供します」と断言します。これにより、ユーザーは常に安心してシステムにアクセスできます。
オフラインでも対応可能な機能
RSAのプラットフォームには、インターネット接続がない場合でも安全に利用できるオフラインフォールバック機能が備わっており、パスワードレスアクセスが容易に行えるよう設計されています。新たに発表されたRSA® Mobile Lock、RSA® Risk AI、RSA Help Desk Live Verifyといった製品群により、さまざまなセキュリティ脅威に対抗しています。これらはマルウェア、フィッシング攻撃、特にAiTM攻撃などに対する保護機能を強化することを目的としています。
改革をもたらす新たな機能
RSAでは、業界のニーズに応じた新機能を次々と導入しています。たとえば、RSA Mobile Lockはアプリの改ざんやサイドローディングからの保護機能を強化しており、BYOD環境でも安全にデータを取り扱うことが可能です。また、WindowsデスクトップログオンではQRコードやモバイルFIDOログオンを利用して、さらなるパスワードレス認証を実現しています。ID確認によるセキュアなオンボーディング機能は、政府発行IDやライブネス判定を用いて不正な本人確認を排除しています。
こうした革新は、さらに進化したハイブリッドIDセキュリティプラットフォームであるRSA® ID Plusに統合されており、その効果を最大限に引き出します。
展示会での実演
今春行われるJapan IT Week情報セキュリティEXPOなどの展示会では、これらの新しいソリューションのデモンストレーションが行われる予定です。会場での情報提供や実物体験も用意されており、RSAのパスワードレス技術を直に確認できる貴重な機会となっています。今年は名古屋市で5月28日から30日まで開催され、皆さまの訪問をお待ちしております。ぜひ、最新のサイバーセキュリティ技術を体感してみてはいかがでしょうか。
RSAは、サイバーセキュリティの新時代を切り開くための技術革新を続けています。これからの企業の安全なデジタル環境を実現するために、RSAの取り組みには目が離せません。