LexxPlussが次世代搬送システムの開発を加速
株式会社LexxPluss(神奈川県川崎市)は、この度、シリーズAエクステンションラウンドにて6.4億円の資金調達を実施しました。この調達により、同社は自動搬送システムの開発および販売体制を強化し、さらなる技術革新を目指します。
資金調達の意義
今回の調達金額には新株予約権付き社債による資金も含まれ、これまでの累計調達額は46億円に達しました。これにより、日本の製造業と物流業が直面する労働力不足を解決するための取り組みが加速すると期待されています。
LexxPlussは、特に自律走行ロボット「Lexx500」を通じて、搬送工程の自動化を図っています。2024年1月からは500kgの台車を無改造で牽引可能な「LexxTug」の提供を開始し、物流や生産現場の多様なニーズに応えることを狙っています。さらに、自律走行技術を活用したオーダーメイドのソリューションを製造現場へ提供することも始めています。
業務提携の展望
資金調達に伴い、LexxPlussは三菱HCキャピタルやニフコ、三櫻工業などの企業と資本業務提携を結びました。このパートナーシップにより、各社の強みを活かし、自動化ソリューションの導入を促進します。特に、三菱HCキャピタルのファイナンス機能とグローバルに培ったネットワークを通じて、顧客の課題解決を支援する新規事業の開発が期待されています。
労働力不足への対策
ニフコ社の社長、柴尾雅春氏も、今回の提携について言及しています。彼は「自動車整備業界の人手不足に対して、自動化による生産性向上が不可欠」と述べており、LexxPlussと連携することでこの課題に対処することを目指しています。両社は、揃って安全・快適で持続可能な社会の実現に向けて取り組む意向です。
今後の展望
LexxPlussでは、技術開発の強化だけでなく、採用にも力を入れています。同社が掲げる「自律的産業インフラへの進化を加速させる」というミッションを共に推進する仲間を募集しており、未来の物流と製造の在り方を具現化するための体制づくりを加速しています。
自動搬送ロボットの普及を通じて、LexxPlussは業界の枠を超えた革新を実現し、持続可能な未来を切り開くビジョンを持っています。今後もその動向から目が離せません。