椅子を通して体験するデザインの旅
11月28日から30日、さらに12月6日と7日の計5日間にわたり、東京都港区のリノベる表参道オフィスで『建築家の椅子31脚展』が行われます。この展示会は、国内外の著名なデザイナーによる名作椅子をテーマにしたもので、実際に座ってその魅力を体感できる貴重な機会です。
名作椅子の魅力
展示される椅子は、倉俣史朗、ディーター・ラムス、シャルロット・ペリアンなど、時代を代表する建築家やデザイナーが手がけた作品ばかり。そして、さらに多様なデザインには、モダニズムやアヴァンギャルドな要素が詰まっています。例えば、倉俣史朗の作品は、工業的なエキスパンド・メタルを巧みに組み合わせたデザインで、その独自性から「クラマタ・ショック」と呼ばれる影響を与えました。
一方、ディーター・ラムスが1962年にデザインした620チェアプログラムは、使いやすさと美しさを兼ね揃え、長年にわたって多くのオフィスで重宝されています。また、シャルロット・ペリアンの李作『Ombra TOKYO Chair』は、日本の伝統的な紙の概念を体現した美しい曲線で、22年の歳月をかけて完成した作品です。
常設されるキュレーションギャラリーと蚤の市
『建築家の椅子31脚展』に合わせ、さらに特別な催しとして『骨董通りの蚤の市』も開催されます。イベント期間中、独自のヴィンテージ雑貨やインテリア小物を取り揃え、来場者に楽しんでもらうことを目的としています。カフェスペースも整備されており、コーヒーや軽食を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
持続可能な消費への意識を高める
リノベる株式会社は、消費ではなく継承を重視し、長く愛用される価値ある製品との出会いを通じて、持続可能なライフスタイルを提案しています。これにより、参加者が自身のライフスタイルを見直すきっかけにもなればと願っています。イベントの開催を通じ、名作椅子を囲んでさまざまなデザインに対する理解を深め、長く大切に使うことの意義を再確認する場となることでしょう。
参加方法と詳細情報
本展は入場無料で予約不要。開催日時は、11月28日(金)17:00〜20:00、11月29日(土)・30日(日)11:00〜16:00、さらに12月6日(土)・7日(日)11:00〜16:00です。いずれの日も最終入館は30分前となっているので注意が必要です。ただし、12月1日から5日はアポイント制での見学が可能です。参加希望者は、事前にリノベる株式会社まで連絡をとることをおすすめします。
概要のまとめ
- - 開催場所: リノベる表参道オフィス (東京都港区南青山5-4-35 たつむら青山ビル)
- - 最寄駅: 東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道駅」B1出口から徒歩5分
- - 主催者: リノベる株式会社、企画協力はArchéologie StudioやSands Furniture などが参加しています。
この展示を通じて、ヴィンテージの名作椅子とその背後にあるデザイン哲学を存分に楽しみ、感性を豊かにしてみてはいかがでしょうか。椅子に座り、過去のデザインと現代をつなぐ新たなひらめきを追体験してみませんか。