新たな評価システム「VUE」の開発
現代社会の複雑さが増す中、日本は様々な課題に直面しています。特に、創造的な問題解決が求められる時代において、実践的な能力をもった人材の育成が急務となっています。このような背景の中、桐蔭横浜大学、東京家政学院大学、京都文教大学、日本文理大学の4校と、ワークスアイディ株式会社は、学生の学びと成長を多面的に評価できるシステム「VUE(Value & Understanding Evaluation)」を共同で開発しました。
このシステムは、学生一人ひとりの成長を可視化し、より深い学びを促すことを目的としたものです。特に、学生自身が評価結果をレポート形式で閲覧することができるため、自己の成長を実感しやすくなります。2025年9月には、大学連携の越境学習プログラムにおいて、このシステムの試運用が開始される予定です。
背景・課題
教育機関における評価方法は長らく教員の主観に基づくものでしたが、企業において一般的な360度評価の導入が求められています。これにより、大学でも多面的な評価の必要性が見直されており、社会で必要とされる人材を育成するためには、あらゆる関係者が関与する評価が不可欠です。この学習者本位の教育を進化させるため、多面的な評価が重要なキーとなります。
プロジェクト概要
「VUE」は、文部科学省および日本私立学校振興・共済事業団からの助成を受け、4大学の共同プロジェクトの一環として運営されています。この越境学習プログラムでは、そうした学生たちが日本各地で地域企業とコラボレーションし、実際の課題に取り組む中で自己の成長を実感できる仕組みが整っています。
参加学生は、教育関係者や地域・企業から相互に評価を受けることで、それぞれの能力をより一層引き出されることが期待されています。開発された「VUE」システムでは、評価を簡単かつ透明に行えるように設計されており、その結果を学習者が自ら確認し、次のステップに活用することが可能です。
「VUE」の主な機能
- - 学生自己評価・他者評価(教員、他の学生、企業、地域)を集約
- - PDF形式でのレポート出力
- - 公開設定機能
- - 強固なセキュリティ対策の実施
- - 外部リファレンス機能により評価の蓄積
今後、学生が持つ「見えない力」を可視化し、企業と学生との出会いをより意義深いものにすることが期待されています。この新しい取り組みにより、社会全体での人材育成が進み、持続可能な発展に寄与する人材が育つことが望まれます。
代表者あいさつ
桐蔭横浜大学 森朋子 学長
「知識社会において、日本の国力を支えるには、実践的人材の育成が不可欠です。キャンパスを超えて、地域社会と多世代の人々との関わりの中で学び成長した学生を送り出すことが、大学の使命です。今回の取り組みにより、成長した学生が適切に評価される環境が整うことを期待しています。」
ワークスアイディ株式会社 坂原浩司 取締役
「学生の「見えない力」を可視化し、企業との最適な出会いを創出するシステムが広がることを望んでいます。人材サービスに携わる中、見えない価値の重要性を痛感してきました。このプロジェクトに関わり、教育機関や企業にとって意義のある出会いを後押しできることに大きな意味を感じています。」
お問い合わせ先
メール:
[email protected] | 電話: 03-6418-0800
メール:
[email protected] | 電話: 045-972-5881
会社概要
ワークスアイディ株式会社
- - 本社: 東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー23階
- - 設立: 1999年7月19日
- - 事業内容: データドリブンコンサルティング、DX人材育成など
桐蔭横浜大学
- - 本社: 神奈川県横浜市青葉区鉄町1614
- - 設立: 1988年4月1日
- - 学部: 法学部、医用工学部、スポーツ科学部、現代教養学環