淀屋橋ダイビルがZEB Oriented認証を取得
ダイビル株式会社(本社:大阪市北区)が、淀屋橋ダイビルのリニューアル工事を実施し、国が定める「建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)」において最高評価の★5を獲得したことを発表しました。また、今回の工事により「ZEB Oriented」認証も取得。これは、建物の省エネ性能を示す指標であり、持続可能な社会の実現に向けた一歩となります。
リニューアル工事の内容
淀屋橋ダイビルの改修工事は2022年8月から2024年8月まで行われ、さまざまな省エネ技術が導入されました。屋上の防水改修から始まり、電気設備の更新や照明機器のLED化が進められました。さらには、空調機器の更新やトイレの存続的な改修も実施。
これらの変更により、建物の一次エネルギー消費量は約23%減少し、BEI値は0.6以下に達しました。BEI(基準一次エネルギー消費量に対する設計一次エネルギー消費量の割合)の値が低いほど、その建物がより省エネルギーであることを示します。今回の数値達成は特に大きな意義を持つと言えるでしょう。
サステナビリティへの取り組み
ダイビルグループにとって、サステナビリティは重要なミッションです。この理念はグループ内の行動基準に明確に示されています。今後も「環境性能の向上」を目指して、オフィスビルの新築時におけるZEB Oriented認証の取得を100%目指すなど、具体的なKPIを掲げています。しかし既存物件のZEB化は難易度が高く、これからのリニューアル工事では、利便性と環境性能の両立を重視する方針です。
ZEB Oriented認証とは
「ZEB Oriented」とは、エネルギー効率の良い建物の指標の一つで、特に約1万平方メートル以上の建物を対象とした認証制度です。高性能の外皮や省エネルギー設備の導入に加え、40%以上のエネルギー削減を求める基準が設定されています。今回淀屋橋ダイビルはこの基準をクリアしたことで、モデルとなる物件となりました。
建物概要
- - 名称: 淀屋橋ダイビル
- - 所在地: 大阪市中央区高麗橋4-4-9
- - 交通: 大阪メトロ御堂筋線淀屋橋駅から徒歩2分
- - 用途: 事務所・駐車場
- - 規模: 地上14階、地下2階
- - 延床面積: 11,273.19㎡
- - 竣工: 1997年2月
このリニューアル工事は、単なる物理的な改修に留まらず、未来への足掛かりともなる重要なステップです。ダイビルグループは、持続可能な社会を意識した企業として、今後もさらなる取り組みを進めていくことでしょう。