スーダン支援の重要性
2025-04-15 13:35:47

スーダン市民を守るために、国際社会の行動が求められる

2023年4月15日に始まったスーダンの国軍と準軍事組織「即応支援部隊」(RSF)との戦闘が、早くも2年を迎えようとしています。この間、スーダンの市民は未曾有の危機に曝され、多くの命が失われ、困難な生活環境に置かれています。

2019年、スーダンでは長期にわたる独裁政権が倒れ、民政移管が始まると、人々は新たな希望を抱いていました。しかし、国軍とRSFが連携し、権力の掌握を続ける中で、混乱が広がり、最終的には2023年4月に全面衝突へといたりました。この状況により、民間人の安全は二の次にされ、スーダンは「世界最悪の人道危機」として名を馳せることになりました。

現在、スーダンでは3090万人もの人々が人道的支援を必要としています。これは記録的な数字であり、2460万人が深刻な飢餓に直面している状況です。また、国内外で約1280万人が避難を余儀なくされています。教育環境も崩壊しており、1700万人の子どもたちが学校に通えず、児童労働や兵士としての徴募を強いられています。加えて、1200万人以上の人々が性暴力の危険にさらされ、状況は悪化の一途を辿っています。

最近、国軍はRSFに対する攻撃を強化しており、ジャジーラ州のマダニや首都ハルツームなどの地域を解放しました。しかし、ダルフール地方やコルドファン地方では依然として戦闘が続いています。市民は避難民の帰還を望むものの、自宅が被害を受けたり、基本的インフラの破壊、地雷や不発弾の危険が存在し、多くの人々は帰還できない状況です。

国軍による市場や住宅への無差別な攻撃や、市民の集まる場所への空爆が続いています。また、RSFは家から人々を追い出し、住宅、商店、医療施設への略奪や、組織的な殺戮を行っています。

こうした戦闘の背後には、両軍を支援する外国勢力が存在し、特にアラブ首長国連邦(UAE)がRSFに武器を供与していることが指摘されています。この国際的な背景を無視するわけにはいきません。国際社会は、スーダンの人々の命を直接脅かしている外的要因に対し、強い措置を講じる必要があります。

私たちは両軍に対し、人命を最優先とし、無差別な攻撃をただちに中止するよう求めます。また、困窮する人々に対する人道的アクセスを確保し、行政手続の迅速化を促すべきです。

国際社会が沈黙を守るわけにはいきません。市民、支援団体、世界の指導者はそれぞれの立場からスーダン市民の保護を最優先に考え、停戦に向けた努力を続けなければなりません。スーダンの人々は早急な支援を必要としています。


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