タイ・カンボジア国境での大規模な軍事衝突の現状と緊急支援の必要性
2025年12月8日、タイとカンボジアの国境で重い衝撃が発生しました。両国間の大規模な軍事衝突が勃発し、その影響は国境を接する複数の州へと広がっています。衝突は現在も続いており、各国および各種機関からの報告が相次いでいます。特に注目すべきは、避難民の急増と彼らが置かれている過酷な状況です。
国境地域における現状は、カンボジア内務省からの最新の情報によると、12日までに民間人11名が死亡し、76名が負傷したとのことです。また、カンボジア北西部の6州(オッドーミンチェイ、プレアビヒア、バンテアイミンチェイ、ポーサット、バッタンバン、シェムリアップ)では約9万世帯、30万人以上が避難を余儀なくされています。避難者の多くは、寺院や学校などの仮設避難所で生活を強いられ、そこは過密状態となっています。
一方、タイ側の状況も深刻です。12月14日時点の報告によれば、タイの保健省と国防省は、国境沿いの5県で引き続き戦闘が行われ、避難者の数は40万人を超えているとの見方を示しています。961カ所の避難所が設けられ、これらは20の病院および212の診療所と密接に関わっており、医療体制にも深刻な影響を与えています。タイ国防省の発表によると、軍の死傷者は15人、負傷者は270人に達しています。
特に重要なのは、現在の軍事衝突が続く中で、避難民の数はさらに増加する見込みであり、人道的支援が急務であるという点です。シャンティ国際ボランティア会の現地調査チームが緊急初動調査を開始した背景には、避難民の流出とその置かれた厳しい状況の調査があります。カンボジア事務所のチームは、即座に避難所を訪問し、避難民の生活状況や支援ニーズに関する情報を収集する準備を進めています。
このような状況下で、シャンティ国際ボランティア会では、支援を必要とする人々への支援を呼びかけており、寄付を募る活動を行っています。寄付は、クレジットカードや郵便振込を通じて可能です。具体的には、ウェブサイト上で指定のフォームに必要情報を入力するか、郵便振替口座宛に寄付をしていただくことで支援が行えます。寄付の際は、「海外緊急支援」を選択するようお願い申し上げます。現地の状況は非常に流動的であり、支援が急がれる状況ですので、ぜひ皆様の温かいご支援をお待ちしております。
このような深刻な人道的危機に対して、我々一人ひとりが意識を持つことが求められています。衝突によって影響を受けている人々への温かい支援の手を差し伸べることが、今まさに必要です。