清水建設、法人向けAI「Lightblue」の進化
清水建設株式会社は、法人向けAIアシスタント「Lightblue」を通じて、業務現場へのDX(デジタルトランスフォーメーション)の浸透を図り、その利用ユーザー数が8,800名に達したことを発表しました。この1年半の間に、清水建設は「Lightblue」を現場主導で積極的に活用し、ユーザーの増加を促進してきました。
DX推進策の一環としての「Lightblue」
2024年7月に策定された中期DX戦略の下、清水建設では生成AIの業務利用を進めています。全社的な業務効率化と働き方改革を目指し、生成AIによる業務支援の初期導入が行われ、各部門での独自利用が進展。その結果、2025年4月時点での約1,200名から、約6か月後に4,700名、さらには約1年半で8,800名のユーザーへと急成長を遂げました。
若い技術文書支援による業務の効率化
「Lightblue」は、PDFや図表を含む多様な文書に基づき、必要な情報の検索や要約が可能です。これにより、建設業界特有の技術文書の取り扱いが大幅に効率化され、社員は迅速に必要な情報へアクセスすることができます。このようなAIを用いた情報活用環境が増えたことが、ユーザー数増加に寄与しています。
ユーザー主導のAIアシスタント開発環境
また、「Lightblue」には、ユーザーが自身の業務に即したAIアシスタントを作成できる機能も備わっています。これにより清水建設の社内では、既に8,000個以上のAIアシスタントが出来上がり、各部門や現場で積極的に利用されています。この市民開発型のアプローチは、社内の効率的な業務運用を促進しており、問い合わせ対応や資料作成、定型業務の支援に一役買っています。
事例共有での知識の横移動
清水建設では、成功事例を社内で広く共有する取り組みも行なっており、生成AIによる活用事例を全社で展開しています。2025年と2026年に行われた「生成AI事例共有会」では、計3,000名が参加し、実際の現場での活用事例をもとにした学びが横断的に広がっています。こうした取り組みは、各部門におけるAI活用の意識を高め、現場の成功事例をさらに他部門へと繋げる効果も生んでいます。
継続的な導入支援
さらにLightblueはシステム提供にとどまらず、定期的な勉強会やワークショップを通じて、生成AIの導入・定着に向けたサポートを行っています。現場からのフィードバックを受けて、機能改善にも力を入れており、利用者の拡大を進めています。このような活動が、AIの実際の業務での活用を後押しし、業務効率化を持続的に支援しています。
未来への期待
今後、清水建設は「Lightblue」を活用しつつ、さらなるユーザーの拡大と部門間での知識の共有を進めていくことが期待されています。この進展を通じて、建設業界全体における生成AIの定着を図ることで、さらなる業務の効率化や革新を促進していくでしょう。
このような清水建設の取り組みは、他の企業や業界への新たなモデルケースとなる可能性を秘めています。法人向けAIアシスタント「Lightblue」が示す未来の展望に、今後も注目が集まります。