障害者の情報格差解消へ向けた新たな挑戦
社会において、情報格差は依然として大きな課題であり、特に障害者やその家族は、必要な情報を得ることが難しい現状に直面しています。2022年に実施された調査では、109名中47.7%が「必要な情報を探したが見つからなかった」と回答しており、情報不足がいかに生活を困難にしているかが明らかになりました。探しても見つからない情報、選択肢が限られていることは、多くの人々に生きづらさを感じさせています。
このような社会課題に対処するため、一般社団法人Ayumiは12月6日から「障害者が抱える情報格差を無くすためのバリアフリー情報サイトアップデート」プロジェクトをスタートさせます。この取り組みは、障害児・者、さらにはそのご家族や高齢者が抱える情報格差を解消し、バリアフリー情報をより多くの人に届けることを目的としています。
「ふらっと。」バリアフリー情報サイトの役割
Ayumiでは、バリアフリー情報サイト「ふらっと。」を運営し、車椅子利用者向けの記事を中心に270本以上もの情報を発信してきました。最新の資料によると、現在このサイトは月間で約10万回の閲覧があり、多くの障害者にとって貴重な情報源となっています。しかし、情報の網羅性やWEBアクセシビリティの観点からは、さらなる改善が求められています。
クラウドファンディングを通じて、目標としているのは、2025年7月末までに月間PV数を20万に増やし、Google検索結果で「バリアフリー情報サイト」と調べた際に1位に表示される状態を実現することです。また、2030年には、情報格差からくる諦めのない社会を構築することを目指しています。
クラウドファンディング実施の背景
このプロジェクトでは、All or Nothing形式のクラウドファンディングを行います。目標金額は200万円で、成功すれば「ふらっと。」は今まで以上に情報保障を強化し、多様な障害者に向けた情報の収集・更新が迅速に行えるようになります。これにより、インターネット上で情報を探していた障害者たちが、必要な情報に容易に辿り着けるようになることを目指しています。一般社団法人Ayumiは、この取組を通じて障害者雇用の機会を創出し、障害者の価値を高める新たなモデルを提案します。
未来へのビジョン
「ふらっと。」は、障害者が希望を持ち、選択肢を増やす場であることを常に目指します。プロジェクトの成功によって、障害者が敬遠されがちな情報にアクセスできる環境を整えることで、彼らの人生の選択肢を大きく広げることができます。情報の改善により、知識やサービスが必要とされる人々に行き渡り、結果として「機会格差」も減少していくでしょう。
さらに、障害者向けに喜ばれる商品やサービスを提供する企業とのマッチングを通じて、より多くの人々がその恩恵を受けられることを期待しています。情報へのアクセスが平等であれば、人々は「大丈夫だ」と思える社会を目指したい。Ayumiはこの理念を胸に、今後も活動を続けていきます。
クラウドファンディングの詳細
- - プロジェクトタイトル: 障害者が抱える情報格差を無くすための、バリアフリー情報サイトをアップデート!
- - 目標金額: 200万円 (All or Nothing形式)
- - 期間: 2024年12月6日(金)~2025年1月13日(月・祝)
- - プロジェクトURL: キャンプファイヤー
Ayumiは、このクラウドファンディングが社会的な運動へと発展し、より良い未来を築くための一歩となることを信じています。多くの人々にこの取り組みを知っていただき、共に障害者が抱える情報格差の解消に向けた道を歩んでいただければと思います。