介護職の求人動向
2025-06-30 17:27:46

介護業界の求人動向:2025年までの資格不問求人が急増する理由とは

介護業界の求人動向



日本の少子高齢化が進む中、介護業界の求人市場はどう変化しているのでしょうか。株式会社フロッグが発表した「2025年6月度 介護職動向レポート」によると、今後6年間で資格不問の求人が1.61倍に増える見通しです。このレポートは、介護職の求人とその動向について最新のデータを分析したもので、実情を詳しく掘り下げていきます。

介護職の求人状況



介護職は、人手不足が課題となる中で特に注目される職業であり、2025年までにその求人件数は約42.53%増加する見込みです。具体的には2019年1月の152,117件から216,809件に増加します。特に、資格を必要としない求人の増加が顕著であり、今後の人材確保に向けた大きな変化として捉えられています。

資格不問の求人の拡大



資格不問での求人が増加する背景には、介護業界における業務の「分業化」が進んでいることがあります。「清掃」や「洗濯」といった業務は、専門知識が必要ないため、資格を求めない求人として掲載されるケースが増えています。特に資格不問の求人では、これらの業務を含む割合が6年間で有資格者向け求人のそれを上回る傾向にあるのです。

このデータは、介護職場が多様な人材を受け入れようとしている動きを示しています。この背景には、少子高齢化とそれに伴う高齢者の増加があり、急速に広がる人手不足を解消するための戦略が求められています。

雇用形態の変化



雇用形態による求人件数の動向も注目です。介護職は正社員・契約社員の数がかつては減少していた時期もありましたが、コロナ禍を経て増加傾向にあります。一方で、アルバイトやパートの求人はより増加し、時短勤務や扶養内勤務など柔軟な働き方を希望する人材に対し多様に対応しています。これにより、アルバイト・パート職の募集は今後も増え続けることが予想されます。

賃金の動向



また、賃金に関しても注目すべきポイントです。正社員・契約社員の平均月給は182,764円から216,249円へと、約18.32%の増加。アルバイト・パートの平均時給も1,003円から1,202円へと、19.84%の増加となっています。これは全職種と比較しても高い上昇率であり、介護職の待遇改善が進んでいることを示唆しています。

他業種との比較



介護職と全職種との求人動向を比較すると、特にこの業界はコロナ禍においても急速な回復を見せています。しかし、賃金は依然として他の職種に比べて若干の劣位を保っています。正社員・契約社員の平均給与は215,555円、一方で全職種では223,677円となっています。アルバイト・パートの時給も介護職が全職種に追いつくまでには、もう少し時間がかかりそうです。

まとめ



これらのデータから、介護職の求人市場は確実に変化しています。人手不足に悩む介護業界において、資格不問の求人が増え、多様な人材を受け入れやすい環境が整いつつあります。業務の分業化が進むことで、無資格者も業務に就ける機会が増加していることは、今後の介護職員確保に大きく寄与するでしょう。キャリアの選択肢を広げるためにも、今後の求人動向には注視が必要です。


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会社情報

会社名
株式会社フロッグ
住所
東京都千代田区神田須田町1‐18アーバンスクエア神田ビル7階
電話番号
03-5296-9595

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