ULVACとSALの連携
2024-12-09 09:25:32

ULVACとSALが協力、薄膜ニオブ酸リチウムの量産技術開発を推進

ULVACとSALの提携による新たな技術革新の道



2024年11月から、株式会社アルバックは私たちにとって重要なパートナーであるSilicon Austria Labs GmbH(SAL)と連携し、薄膜ニオブ酸リチウム(TFLN)の量産に向けたプラズマエッチング技術の開発を進めます。この技術は、次世代の光デバイスに欠かせない材料であり、広帯域、低損失、高効率な特性から、生成AIが進展する中で高まるデータ通信のニーズに応えるための最適解として位置づけられています。

ニオブ酸リチウム(LN)は、電気光学的、圧電的、非線形光学的特性に優れた材料であり、フォトニクスや通信分野では理想的な選択肢とされています。このたび、ALVACとSALは、オーストリアの先端技術を持つ研究機関としての役割を果たすSALのプラズマエッチング装置 Model「NLD-5700」を導入し、TFLNの研究開発に注力します。これにより、200mmプラットフォーム上での材料統合やスケーラビリティを向上させることが期待されています。

成長し続ける光デバイス市場



アルバックの執行役員、岩井治憲氏は「光デバイス分野を今後の成長を支える重要な領域と位置付け、SALとの協力を通じて化合物分野での経験を活かし、有益な成果を生むと信じています」と述べています。その姿勢は、この新たな技術進展に期待を寄せています。

SALの常務取締役Mohssen Moridi博士は、アルバックのプラズマ技術と同社の集積フォトニクスの専門知識を掛け合わせることで次世代技術の革新を進めていくと強調しています。この協力を通じて、マイクロエレクトロニクスエコシステム全体に利益をもたらすソリューションを提供する意志も伝えられています。

急増するデータ通信需要に対応



ULVACとSALは、データ通信ボリュームが急速に増加する現代において、この新たな分野における協力を進めていきます。複雑化する相互接続の課題に取り組みつつ、互いの強みを生かしていく姿勢は、今後の技術革新に向けた一歩となるでしょう。これにより、TFLNの量産による成長と進化が期待されます。

企業情報



アルバックについて
株式会社アルバックは、真空技術をコアに持つ真空総合メーカーです。半導体や電子部品、ディスプレイ、自動車、医薬品など、幅広い業界に向けた製造装置や材料サービスを提供し、革新を追求し続けています。
ULVACのホームページ
お問い合わせ

SALについて
Silicon Austria Labs GmbH(SAL)は、マイクロシステムや無線システムの分野で研究と実用性を融合させ、革新的なアイデアを生み出しています。
SALのホームページ

この新たな連携により、未来の技術革新がどのように進展するのか、引き続き目が離せません。


画像1

会社情報

会社名
株式会社アルバック
住所
神奈川県茅ヶ崎市萩園2500
電話番号
0467-89-2033

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。