イオン株式会社が選ばれた理由とその取り組み
2025年3月24日、イオン株式会社は経済産業省と東京証券取引所が共同で主催する「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」に選出されました。本制度は、女性の活躍を支援する優れた上場企業を評価する「なでしこ銘柄」に、新たに加わるものです。特に男女ともに育児と仕事の両立を支援する取り組みが重要視されています。
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンへの取り組み
イオンでは、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進を、単なる社会貢献活動ではなく、企業の経営戦略として位置づけています。この考え方は、多様な人材によって経営を行うことが、組織の活性化につながると信じているからです。現に「ダイ満足」と称される従業員、顧客、企業の満足度を向上させる施策が展開されています。
約70のグループ企業が連携し、成功事例の表彰制度「“ダイ満足”アワード」を通じて、意識改革や風土改革を積極的に進める努力が続けられています。さらには、多様な人材を活かすセミナーを実施し、イクボス推進にも力を入れている様子が伺えます。
女性経営者育成プログラム
2022年からは女性経営者の育成に向けたプログラムが始まりました。この施策は、経営層におけるジェンダーギャップを解消し、多様な視点を経営に導入することで、革新を促進し企業成長を目指すものです。
支援の具体例として、女性が経営層に進出しやすくなる環境を整えることで、組織全体の活性化を狙っています。多様性に富んだ人材群が集まることで、それぞれの強みを生かし、企業全体の発展につながることを目指しています。
育児支援制度の充実
イオンは、2024年度を見据えた育児支援の拡充にも取り組んでいます。具体的には、育児休職中の賃金を補填する「パパママ支援金制度」を導入し、育児と職場復帰をスムーズに両立できるよう支援しています。
この制度は、子どもを持つ従業員に対する具体的なサポートを提供し、育児とキャリアを両立しやすい環境作りに寄与しています。
今後の展望
イオンは今後も、常に時代に応じた革新を進める企業集団として、DE&Iの施策を深化させていく考えです。多様な人材の価値観と能力を活かしながら、顧客満足度の向上に努め、社会に貢献していく姿勢を貫いていくことでしょう。