STORESが新機能を提供開始
STORES株式会社は、実店舗の在庫情報をGoogleビジネスプロフィール上で表示する新機能「店舗在庫表示」の提供開始を発表しました。これにより、STORESレジを利用している事業者は、顧客の来店を促すための強力なツールを手に入れました。
新機能の背景
スマートフォンの普及が進む中で、消費者は「今すぐ欲しい」「近くで買いたい」といったリアルタイムのニーズを抱えることが増加しています。また、実店舗に足を運ぶ前に、オンラインで在庫チェックを行うことも一般的となっています。その一方で、多くの小売業者は異なる販売チャネルに対して商品情報や在庫情報を手動で更新しなければならず、運用負担が増大する課題に直面しています。
STORESは、2023年より「Googleで集客」というサービスを開始し、ネットショップの顧客獲得をサポートしてきましたが、今回の「店舗在庫表示」機能はその続編とも言えるものです。事業者はこの機能を利用することで、Googleビジネスプロフィールに簡単に実店舗の在庫情報を表示でき、来店促進が図れます。
「店舗在庫表示」の機能概要
これまで高いコストや手間がかかっていた在庫情報の掲載が無料でできるようになりました。STORESレジに登録された商品や在庫情報は、Google検索やGoogleマップのビジネスプロフィール上に自動的に表示され、広告費を増やすことなく集客を拡大することが可能です。具体的には、Google検索やマップ、[商品]タブなどに無料のローカルリスティングとして掲載されます。
成果事例
事前に行われた先行利用店舗での効果は顕著でした。STORESが展開するこの新機能では、実店舗への送客だけでなく、自社ウェブサイトへの誘導効果も向上しました。具体的には、Googleビジネスプロフィールの「ルート検索」のクリック数が約15%増加し、来店機会が増加したことが確認されています。また、ウェブサイトへの誘導も同程度の増加を見せ、オンラインとオフライン双方での集客効果が期待されます。
利用方法と条件
この「店舗在庫表示」機能は2025年8月26日より無料で利用可能です。対象となるのはSTORESレジを利用する事業者で、Google Merchant CenterとGoogleビジネスプロフィールのアカウントが必要です。事業者は、STORESの管理画面を通じて連携設定を行うことで、自動で商品情報がGoogleビジネスプロフィールに掲載されるしくみです。
STORESレジの特徴
STORESレジはネットショップや予約システムと統合されたPOSレジアプリで、基本的なレジとしての使用のみならず、商品や在庫情報、売上データを簡単に管理できるため、多様な業務支援が可能です。STORES決済との連携により、キャッシュレス決済にも対応しており、顧客にとって便利な購入環境を提供しています。
STORESのビジョン
STORES株式会社は「Just for Fun」を掲げ、様々な商業プロダクトを提供することで、中小事業者の運営を支えることを目指しています。顧客データを基盤にしたSTORESのプロダクトは、事業者の持続的な売上成長を支援し、豊かな商業環境を実現することを目的としています。
今後、STORESはさらなる機能拡充とサービスの連携強化を行い、事業者の成長を後押ししていきます。