大田区平和島での自動運転トラック導入検討が進展

自動運転トラック導入に向けた新たな一歩

東京都大田区平和島で、自動運転トラックによる一般道走行の受け入れを検討する取り組みが進行中です。これは、株式会社東京流通センター（TRC）、日本自動車ターミナル株式会社（JMT）、そして株式会社T2の3社による協力のもと行われています。

1. プロジェクトの背景と目的

近年、トラックドライバーの不足問題が深刻化する中、T2は自動運転技術を利用してこの問題の解決を目指しています。自動運転トラックによる幹線輸送サービスを2027年に実現するため、高速道路を経由した実証実験は進められていますが、今回の計画は自動運転トラックが一般道を通って顧客の物流施設に直接アクセスできる拠点の候補地となる可能性を秘めています。

平和島は、高い物流機能を有する地域で、都心へのアクセスが良好であるため、自動運転トラックが一般道を通行することにより、顧客へのサービスを一層向上させることができます。特に、トラックターミナルや民間の物流施設が集積するこの場所は、大田区の「流通業務市街地の整備に関する法律」に基づいて開発された「南部流通業務団地」の一部です。

2. 今後の取り組み内容

自動走行を実現するため、T2は自動運転トラックの技術開発や具体的な走行ルートの検討を行います。これによって、TRC、JMT、そしてT2が共同で自動走行のための路車協調システムの設置や、最適な拠点の設計についても検討します。

この取り組みの目的は、平和島を関東圏内における自動運転トラックの拠点とし、自動運転技術が地域社会に受け入れられるようになることです。地域の関係者と連携しつつ、実施可能な環境を整えることで、スムーズな社会実装を目指します。さらに、物流2024年問題への解決策も考慮し、地域の課題に取り組んでいきます。