ナンセンス絵本『つまようじの王さま』がリリース
株式会社新興出版社啓林館は、著者二宮由紀子氏による新しいナンセンス絵本『つまようじの王さま』を全国の書店で発売しました。この本は、幼児から小学校低学年の子供たちを対象にした作品で、平和について考えるきっかけを提供するユニークな物語です。
あらすじ
物語は、マッチ棒とつまようじという二つのキャラクターを中心に展開します。マッチ棒は立派な赤い王冠をかぶり、つまようじから王様だと誤解されて慕われます。しかし、マッチ棒の運命は決して楽しいものではありません。彼は火を灯し、燃え尽きてしまうという宿命を背負っています。この運命に対する恐怖を抱えたマッチ棒が、どうにかして自分に価値を見出そうと奮闘する様子が描かれています。
編集者からのメッセージ
編集者によると、この物語の中には深いメッセージが込められています。マッチ棒の運命は、戦争で戦う兵士たちの姿とも重なります。燃えることを恐れじっとしていることは、果たして正しいのかを問いかける内容に仕上げられているのです。子供たちがこの絵本を通じて、平和についてさまざまな視点から考える姿が期待されています。
著者と画家
この絵本を手掛けた二宮由紀子氏は、数々の賞を受賞した実力派の作家です。彼女は1955年に大阪市で生まれ、「ハリネズミのプルプル」シリーズや「だいすき絵本」シリーズなど、さまざまな絵本を手がけています。
一方、イラストを担当したかねこまき氏は、埼玉県出身で多くの受賞歴を持つ作家です。上智大学を卒業後、さまざまな場所で絵本の創作を学び、絵本作家としても活躍しています。彼女の色鮮やかなイラストが物語に生き生きとした表情を与えています。
詳細情報
『つまようじの王さま』は、サイズA4の変形判型で、販売価格は1650円(税込)です。ISBNは978-4-580-82654-0で、文研出版の「えほんのもり」シリーズに所属しています。
公式Homepage:
文研出版
まとめ
このナンセンス絵本は、子供たちの心に平和の大切さを植え付ける貴重な一冊です。楽しく読みながら、その中に潜む深い意味を理解することで、次世代に平和の重要性を伝えていく役割を果たすでしょう。絵本を通して、子供たちの想像力を育み、思考を刺激する機会を提供できるこの作品は、多くの家庭に読まれることが期待されています。