三重県の老舗ジャバラメーカーが行った業務効率化
三重県伊賀市に所在する
株式会社ナベルは、50年以上の歴史を誇るジャバラ製品の開発・製造・販売を手掛けています。顧客からの需要が増加すると同時に、受注チェック業務は年々その負担が大きくなっていました。しかし、AI技術の導入によって、その業務が革新されることとなりました。
受注チェック業務の現状と課題
ナベルでは、年間約
2万件にも及ぶ受注チェックを行っており、その業務は当初3名のスタッフによって担われていました。この業務は、主にアナログの方式(FAXやメール)で行われており、受注チェックリストと顧客からの注文書を目視で照合するという、非常に手間のかかる作業でした。このようなアナログ作業は、ミスのリスクを高めるばかりか、担当者の精神的な負担も大きく、業務量が増えるたびに不安は募るばかりでした。
導入したAIツール
そこで、彼らはLeachが提供する書類突合AI「
突合.com」の導入を決定しました。このAIツールは、受注チェックの効率化を図るため、PDFファイル同士を突き合わせる機能を持ち、チェック作業を半自動化することが可能です。
AI導入による効果
AIを導入してからわずか1ヶ月で、3名体制だった受注チェック業務は1名体制へと切り替わり、合計作業時間も約
半減しました。営業技術部の課長である藤林真氏は「AIによる一次チェックが導入されたことで、心理的な負担が軽減された」とその効果を語ります。以前は毎日数十ページにわたる文書を目視で確認する必要があり、精神的にも肉体的にも疲弊していました。それがAIによって自動化されることで、安心感が得られ、他の業務にもっと注力できるようになったそうです。
効率化の具体的な流れ
現在の業務の流れは至ってシンプルです。受注入力が完了した後、チェックリストと発注書のPDFをそれぞれアップロードし、AIが一次チェックを実施。その後、担当者が怪しい部分だけを確認するというプロセスに切り替わりました。こうした流れにより、受注チェックリストの精度は向上し、エラーの発生率も減少しました。
経営視点からの考察
自社の課題を理解し、AIを駆使して業務を効率化させることは、経営者にとっても大きな価値があります。ナベルの代表取締役社長である永井良知氏は、「労働人口の減少が進む中で、受発注業務のAI化は必須であり、経営の根幹を支える部分だ」と語ります。
今後の展望
ナベルでは今後、検収業務にも
突合.comを活用し、更なる業務改善を目指す計画です。部門を横断してAIの活用を促進し、全体の業務効率を向上させることで、企業全体の成長を図ることが期待されています。
結論
ナベルの事例は、AIがどのようにして業務を変革できるかの一例です。中小企業においても、AI活用が業務の効率化とコスト削減に直結することを示しています。このような取り組みは他の企業にも参考になることでしょう。AIの導入は単なる技術革新に留まらず、企業文化や働く人の心にまで影響を及ぼしています。