今年の夏、コメが品薄となる中、株式会社YOMIKOは、この状況を受けた購買動向を詳細に分析しました。この分析は、同社の子会社、株式会社ショッパーインサイトの保有する日本最大級の食品ID-POS購買行動データベース「real shopper SM」を活用して行われました。調査の結果、代替商品や特定の消費者層の購買行動が明らかになりました。
コメの代替商品が増加
特に注目すべきは、コメの代替商品としての「カップライス」「パックご飯」「おかゆ」などが急増した点です。2024年の夏、コメが品薄となり、消費者はこれらの主食を選ぶ傾向が見られました。実際に、2022年9月から2023年8月の売上データを基にしたトレンド指数によると、これらの商品の購入が大幅に伸びたことが示されています。主食類のトレンド指数において、代替商品の中でも「カップライス」と「パック白米」の上昇幅が特に顕著で、消費者の行動が品薄の影響を色濃く反映しています。
うるち米の価格動向
次に、コメの種類の中でも流通が広く一般的な「うるち米」の金額PI値にも注目が集まりました。2024年1月以降、緩やかに増加傾向が見られ、特に社会的な出来事、台風や地震情報などが消費者の購買心理に影響を与えた結果、8月にはこの値が急上昇しました。このよる金額PI値の影響要因を分析すると、数量の増加が主因であり、販売単価も上がっていたことが分かっています。
年代別の購買傾向
さらに、女性の50代と60代において、うるち米の購入金額が特に顕著に増加している点が注目されます。2023年8月と2024年8月の購入金額を比較すると、全ての年代においてプラスの傾向が見受けられ、特にこの世代が大きな影響をあたえていることが分かりました。この状況は、今後のマーケティング戦略にも大きく寄与するでしょう。
株式会社YOMIKOは、今後もこのような購買実態を分析し、クライアントへのサービス提供を通じて事業成長に貢献していく方針です。また、ショッパーインサイトのウェブサイトでは、より詳細な分析結果やコラムが掲載されているので、ぜひご覧ください。
調査概要
- - 集計期間: 2023年8月~2024年9月
- - エリア: 日本全国
- - 対象カテゴリ: 主食類
- - 利用データ: real shopper SMデータ
YOMIKOは、データに基づいた科学的な分析でメーカーや小売業者に対して、よりよい営業戦略を提供するコンサルティングパートナーとしても知られています。今後もその役割に注目が集まることでしょう。