TEACが新型メディカルビデオレコーダーを発表
TEAC(ティアック)が、医療用として特化したメディカルビデオレコーダー『UR-4MD-SE』を発表しました。この製品は、2014年に初リリースされたUR-4MDの後継機種であり、2025年4月の販売開始を予定しています。
長年の実績と技術革新の集大成
『UR-4MD』は手術映像記録のために設計され、多くの医療現場に導入されてきました。その使用実績から得たフィードバックをもとに、医療業界においてニーズに応じた機能の向上を遂げ、10周年を迎える運びとなりました。これにより、医療従事者の作業をサポートし、映像の保存・管理が一層スムーズに行えるようになります。
ネットワーク転送機能を搭載
近年、医療機関でのサイバーセキュリティへの対応が厳格化しており、その中でUSBデバイスの使用が制限されるケースが増えています。この背景から、ネットワークを活用したデータ転送機能の需要が高まっており、『UR-4MD-SE』ではこの機能を標準で備えることになりました。これにより、より安全にデータの移動が行えるようになります。
大容量の内蔵HDD
さらに、内蔵HDDはこれまでの500GBから1TBに増強されました。これにより、長時間の映像記録が可能となり、最長で約200時間のデータ保存が実現されます。医療現場において、映像の保存期間が倍増し、機能としての信頼性が一層高まることでしょう。
操作性と機能の充実
『UR-4MD-SE』は、ユーザビリティを考慮し、直感的な操作が可能なフロントパネルデザインを採用。また、多様な映像信号を自動認識し、HD画質やSD画質を含むさまざまな解像度に対応しています。これにより、使用者は求める映像の質に応じて柔軟に選択できる利点があります。
安全なデータバックアップ
データのバックアップ機能も強化され、内蔵HDDに加え、外付けHDDやSSD、USBメモリなど複数のデバイスへ同時記録が可能です。また、ネットワーク転送機能を使用することで、最大4カ所へのデータ保存が実現され、万が一のトラブルにも柔軟に対応できる設計になっています。
医療規格の準拠
さらに、この製品は医療規格であるFDA class1およびIEC60601-1に準拠しており、安心して医療現場での利用ができます。映像の管理システムへの拡張が可能で、別売りのオプション製品を通じてより高度な機能を加えることもできます。
販売先と今後の展望
主要な販売先としては、内視鏡や腹腔鏡メーカー、手術用顕微鏡メーカーと、その代理店が挙げられます。TEACは、今後も医療の現場で高く評価される製品を提供し続けることを目指しています。
詳しくは、
TEACの公式ウェブサイトでご確認ください。