静岡県と高齢者支援の新たな連携、宅配クックの取り組み

静岡県と高齢者支援の新たな連携締結

2025年6月11日、株式会社シニアライフクリエイトは静岡県との間で「包括連携協定」を締結しました。この協定は、高齢者向けの宅配弁当サービス『宅配クックワン・ツゥ・スリー』を運営する同社にとって、県内での地域貢献を強化する旨の重要な一歩であり、高知県、徳島県に次ぐ3例目の協定となります。

佐藤康友静岡県知事とシニアライフクリエイトの代表取締役、髙橋洋氏が協定締結の場に揃いました。この協定によって、より幅広い地域貢献や多様なサービスの実現が目指されます。

地域リソースの有効活用と協力強化

この連携では、地域の資源を最大限に活用し、静岡県内における安全や安心の確保、災害支援に関する取り組みが第一の柱です。また、県政情報の発信から、子どもや青少年の育成支援、観光振興、地域産業の発展、さらには高齢者に対する健康支援まで、計8つの項目に基づいて取り組みを進めていくことが決まりました。

特に注目されるのは、高齢者の栄養状態改善やフレイル対策の具体的なイニシアチブです。これは、環境と健康の両面で地域社会を支える重要な基盤となるでしょう。

宅配サービスを通じた地域貢献

具体的には、静岡県産の食材を使った栄養バランスの良い弁当メニューを提供することや、特殊詐欺の危険にかかわる高齢者への対面啓発を行うことが計画されています。これにより、直接的なサービス提供を超え、地域社会全体に健康や安全を保証することができると考えています。

『宅配クックワン・ツゥ・スリー』の弁当は、管理栄養士が考えた献立に基づいており、高齢者が必要なエネルギーや栄養をしっかり摂取できるように工夫されています。一次注文は前日17時まで受け付け、曜日ごとの利用が可能なため、それぞれの生活スタイルに応じた柔軟なサービスが魅力です。

地域の食材を生かした新たな提案

更に、地域で生じる食品廃棄物の削減を目指し、地元で採れた農産物や魚介類を使用した献立も展開します。「地産外商」を通じて、地域経済を活性化し、なおかつ全国的に食材を享受できる体制づくりを目指しています。

このような取り組みにより、地域の農業や漁業を支え、地域資源を最大限発揮することで、より持続可能な社会を形成していくことが期待されています。