関西工機整備がグラフィックサインセンター増築工事に着手
JR西日本グループに属する関西工機整備株式会社は、2025年11月15日に自社のグラフィックサインセンターの増築工事を開始することを発表しました。この増築は、今後の事業推進に向けた重要なステップであり、自社の生産体制を強化することを目的としています。
増築工事の設計および施工は、名高い実績を持つ株式会社ジェイアール西日本ビルトが担当します。本社は大阪市に位置し、豊富な経験を活かした施工が期待されいます。
増築の背景と目的
関西工機整備はこれまで、駅や車両の案内サイン、ラッピング工事、鉄道グッズのデザインなどを手掛けてきましたが、さらなる事業の拡大を狙い、新たに「TRANGIS←」というブランドを立ち上げました。このブランドは、同社の公共サインシステムをアレンジした製品やデザインを広めるための商標であり、親しみやすさを追求しています。
新しいブランド名「TRANGIS」は、「Train」や「Graphic」「Information」など、鉄道に関する様々な要素を組み合わせた造語です。その中には、「←」という記号が含まれ、デザインに遊び心を加えている点も特徴です。こうした要素が組み合わさることで、鉄道関連の情報をより効果的に伝えるシステムが形成されています。
増築施設の概要
増築されるのは、関西工機整備株式会社のグラフィックサインセンターです。兵庫県神戸市中央区に所在し、敷地面積は1047.49㎡となります。この新しい施設は、延床面積359.86㎡の増築棟と、既存棟1340.08㎡を合わせた構造で、周囲の環境に溶け込むデザインが施されています。
建物は鉄骨造の地上3階建てであり、1階部分は駐車場として利用される予定です。オフィスとしての役割も持ち、2026年7月末日には竣工が予定されています。
ブランド「TRANGIS←」の特徴
新たに展開される「TRANGIS←」ブランドは、公共サインシステムをアレンジした製品デザインによって、より身近に感じられる存在となることを目指しています。視認性の高いカラーや、丸印で示される駅のシンボルは、路線図の特徴を強調しており、デザイン全体に利便性と親しみを持たせています。
特に、七芒星に丸みを持たせたデザインは、「永久路線図」を表し、鉄道の未来性を象徴するものとも言えるでしょう。関西工機整備は今後も、多くの人々に親しみやすいデザインを通じて、鉄道ブランドの価値向上に貢献していく意向を示しています。
今回の増築工事を通じて、新しいブランドやデザインがどのように地域や利用者に影響を与えていくのか、その成長が期待されます。関西工機整備株式会社の新たな取り組みに注目が集まることでしょう。